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野球とクリケットって何が違うの?

皆さん人生で一度は疑問に思ったことがあるはずです。

「クリケットってどんなスポーツ?」って。

え、ない?いやいやまあそれでもちょっと興味持ってみてくださいよ。経験者の私がお教えしますから!

クリケットについて、よく言われることは
「なんか、野球みたいなスポーツなんでしょ?」
です。
少し前に、「元プロ野球選手の木村省吾選手がクリケットに転向する」というのが話題になっていた影響もあるかと思います。

野球とクリケットは確かに似てはいるのですが、実は結構違います。

私は小中高と野球をやっていて、大学からクリケットを始めたのですが、野球プレイヤーからすると結構衝撃的な違いが沢山ありました。

この記事では、野球との違いからクリケットの特徴をザックリと覚えちゃってください!

ゲームの大枠は野球っぽい

クリケットは2チームが守備と攻撃に分かれてプレイします。
守備側の投手が投げたボールを攻撃側の打者がバットで打ち、走ることで得点が入ります。
お互いに守備と攻撃を行い、最終的に得点が高い方が勝ちです。

この大枠は野球と一緒ですね。

しかし、一緒なのはこのくらいです。
ここからはだいぶ違います。

【野球との違い】投手編

投手は助走アリ
野球では、投手はプレート上に足をつけて投げなければいけませんが、クリケットは助走をつけての投球が可能です。

野球プレイヤーからすると「ズルい!」ってなりますよね。

ワンバンボールもストライク
野球では、ワンバンボールなんてクソボールですよね。しかし、クリケットではワンバンボールもストライクと認められます。(※正確にはストライクとは言いませんが)

ノーバンボールよりもワンバンボールの方が当然打ちにくいので、クリケットの投手は基本的にワンバンボールを投げます。

つまり、クリケットの打者は助走をつけて投げてきたワンバンボールを打つことが求められます。野球に慣れてる人間からすると「打てるかい!」ってなりますよね。

助走ができて、ワンバンもストライクとなると、投手がめちゃくちゃ有利な気がしますよね。
でも投手にはこんな制限があります。

投手はヒジを曲げて投げてはいけない
はい?って感じですよね。
ヒジ曲げないってどういうこと?投げられるの?

それが投げられるんですね。
なんか、こう、腕を肩を中心にブン回す感じで投げるんですよ。

野球出身者はこの感覚がなかなか掴めなくて、どうしても肘が曲がってしまいがちです。

打者編

ファールゾーンがない
クリケットのフィールドは下図のように円形で、その円の中央の「Pitch」と呼ばれる場所で投手と打者が対峙しています。

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https://en.wikipedia.org/wiki/Cricket_field

クリケットの打者は、このようなフィールドの中で、ボールを360°どこに打っても構いません。
野球でいうファールチップのような打球でも、得点することができます。

デッドボールがない
野球では、打者の体にボールが当たると「デッドボール」となって打者は1塁に進みますよね。しかし、クリケットには「デッドボール」はありません。

体に当たったボールが野手の間を抜けていけば、打った場合と同様に走って得点することができます。
逆に当たった場所が悪いとアウトになってしまうこともあります。

体にボールが当たって尚且つアウトになってしまうのは、とても辛いですよね。

アウトになるまで打ち続けて良い
野球では、一度打撃をしたら、セーフになってもアウトになっても次の打者に打席が回りますね。しかし、クリケットの打者はアウトになるまでずっと打ち続けることができます。打撃が好きな人にとってはたまらないルールですね。

ただし、アウトになったら2度と打席は回ってこない
クリケットは、打者が一巡すると攻撃が終了します。しかも攻撃の機会は1回しかありません。野球的な言い方をすると、一回の表裏しかないということです。

なので、1ゲームで打席に入れるチャンスは1度だけ。アウトになったら、そのあとは味方の応援をするのみです。

野手編

野手は素手で守る
クリケットのボールは野球の硬球と同じくらい硬いです。
なのに、素手で守ります。
(※キャッチャー的な人だけはグローブを着けられますが。。)

始めたての時は普通にめちゃくちゃ痛いです。

クリケットは野球と同じようにノーバウンドで打球をキャッチすると打者がアウトになります。

なので、野手はノーバウンドキャッチを失敗すると、周囲にめっちゃガッカリされます。素手で頑張っているのに。

実際に動画で観てみる

ここまで、基本的にテキストでの説明でしたが、野球YoutubeのトクサンTVで、クリケットが分かりやすく紹介されていました!

今まで説明したことに近しい内容が動画でまとめられているので、かなりイメージしやすいと思います!

おまけ:海外でのクリケット

日本ではマイナーなクリケットですが、インドやオーストラリアなど、海外ではメジャーなスポーツとして盛んに取り組まれています。

以前オーストラリアでクリケットのプロの試合を観たのですが、

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日本のプロ野球のように綺麗で広いスタジアムで、大観衆の中で試合が行われていました。

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スタジアム近くのマクドナルドの看板はクリケット仕様になっていたりして、面白かったです。

プロの試合の様子についてはYoutubeで「cricket」と検索すると海外の試合が出てきます。

↑はインド対パキスタンのワールドカップの様子ですが、盛り上がっている様子が良く分かるかと思います!

おまけ:手軽に遊んでみる

Google Doodleに、超シンプルなクリケットゲームがあります。

クリックだけで簡単にクリケットが楽しめるゲームなので、チャレンジしてみてください!(野球盤みたいだなぁって思いました。)

おわりに

以上、クリケットについて、野球との違いという観点からまとめてみました!野球目線でみると、色々と不思議なルールだらけで面白いですよね笑

違いは他にもあるのですが(というか基本的にかなり違うスポーツなのですが)、今回は私がクリケットを始めたときに、特に面白いと感じた部分をピックアップしてみました。

日本ではまだまだマイナーなスポーツですが、多くの人が興味をもち、そして楽しむようになってくれたらいいなと思います!

いつもありがとうございます!