自分の名前で仕事をするために【選ばれる能力編】
私の志の1つに「First Call Consultantになる」というものがあります。
文字通り、「初めに声をかけてもらうコンサルタント」という意味です。
経営者が困った時、1番初めに声をかけてもらうコンサルタントになるためには、「自分の名前で仕事ができるようになる」ということが大切です。
今回は、「自分の名前で仕事をする」ために私が心がけていること、これまでの経験から学んだことをお伝えしたいと思います。
コンサルタントは、カタチのある商品を売るのではなく、自分自身が考えた提案・アドバイス・判断を売ります。そのため、自分自身を売る。自分の名前で仕事をする。ということを常に考えていかなくてはいけないと思います。
自分自身を売るため、自分の名前で仕事をするためには、
「選ばれる能力」と「選ぶ能力」の両方が必要だと考えます。
「選ばれる能力」だけだと、受け身の仕事ばかりになってしまうし、
「選ぶ能力」だけでは、大きな仕事は興せない。
この2つの能力の磨いていくために心がけていることのうち、
まずは「選ばれる能力」についてお伝えしたいと思います。
※「選ぶ能力」についても後日掲載します。
私自身まだまだできていないことが多いですが、少しでも参考になれば幸いです。
【選ばれる能力編】 5つのルール「自分の名前で生きる」ための、選ばれる能力を磨く心構えを5つご紹介します。
1.信頼がすべて
時間を守る、納期を守る。当たり前のことを、当たり前にやること。
新卒時代、アポイントの時間を1分遅刻した時に、相手の起業家さんにかなり怒られたことがあります。
当時は1分くらいいいじゃないか・・・と、思っていましたが、今思うととても恥ずかしです。
大きな仕事をしたいと思えば思うほど、時間や納期を守れない人にはチャンスは巡ってこない、ということを学びました。
時間は命。納期は信用。信頼を得るために、約束を守っていくこと。
これが、自分自身を売るための第一のルールです。
※もちろん、社外だけでなく、社内での時間・納期を守ることも大事です。
2.相手との共通点を見つける。
コンサルタントにとって、仕事をもらうためには、経営者との距離を縮めることが大事になってきます。
私は、距離を縮める時の有効な方法として、「共通点を見つける」ということを意識しています。
よく使う共通点としては
・出身地(私は宮城県出身なので、ピンポイントで宮城県でなくても、東北出身で共通点としている)
・出身大学(ありがたいことに、私が卒業した中央大学は経営者の人数も多く、よく同じ大学を卒業やしている経営者にもお会いします)
・趣味(スポーツやお酒の話はよく使います)
・尊敬している経営者や偉人の話
・これまでの職務経験(営業出身の方とは話があいます)
・誕生月
など、共通点を見つけることは、経営者との距離を縮める1つの工夫だと思います。
事前に相手のことを調べておけば、偶然を装って運命的な印象付けをすることもできます。
相手との距離は勝手に縮まるのではなく、演出して創れるものです。
3.決めセリフを用意する。言葉を磨く。
相手に自分の伝えたいことを伝えるには、相手の印象に残るように言葉を磨くことも大事だと思います。
特に、若い人から年上の経営者へ話をする際は、よほど印象に残るような言葉でなくては響いてくれません。
そのために、決めセリフを用意して、相手へ印象付けることはとても有効だと思います。
もちろん、しっかりとした提案の中身がないと意味がないですが、
良い提案なのにプレゼンが下手という理由で相手に響かないのはもったいないです。
言葉を磨く・・・というのは
・「散歩のついでに富士山に登った人はいない」(私の上司の言葉です)
・「生まれ時から盲目の人に、「赤色」というものを伝えるのは難しい」
・「事業承継はリレーのバトンパスのようなもの、渡す側(経営者)と受け取る側(後継者)のタイミングを合わせないと、バトンがつながらない」
※経営者はあと3年で交代を考えているが、後継者は5年後に交代だと思っているなど、認識がずれている時に話します。
・赤字の事業(店舗・部署)があるのに新しいこと(新事業)を始めようとするのは、「左手から血が流れているのに、右手で筋トレをするようなもの」
など、相手に少しでも、「なるほど・・面白い表現だな」「分かりやすい表現だな」と思ってもらえる言葉にすることです。
セリフが磨けているかを測るバロメーターは、相手が「メモをしてくれるか」です。
良いセリフのものは、多くの人がメモをしてくれます。
4.自分の言動と行動に矛盾がないかを意識する
第4のルールは、コンサルタントとして経営者へ話すことや提案していることが、自分の行動と矛盾していないかを意識することです。
自分のやっていないことを相手に提案したり、勧めることは説得力がありません。
「医者の不養生」、「紺屋の白袴」となっていては、コンサルタントとしては半人前以下だと思います。
補足すると、「自分ができていないから、相手にも言わない」というのはもっと良くないとは思います。伝えるべきことは言った方がいいです。
ただ、「相手に話していることだからこそ、自分もちゃんとやらなくては」と思う姿勢が大事だと思います。
全ての行動と言動を一致させることは簡単ではないですが、1流のコンサルタントとなるためには、言行一致をさせることは必須条件だと思います。
※言行一致させるためにも、このように文章にして世の中に発信をすることは自分にとっての戒めになります。
5.志をもつ。自分の将来像を描く。
コンサルタントとして、企業の未来を描く、計画を立てる仕事をすることがよくあります。
これは、私の経験上の話ですが、
経営者の方から「野間さんは将来どうなりたいの?」と聞かれることが良くあります。
自分自身の将来像に正解・不正解はないですが、その時に
「私は将来・・・・このようになりたいです。」とパッと口に出せる人か、
「えーと、そうですね・・・将来について特に考えてないです」と言うのでは、
経営者からの見られ方は大きく変わると思います。
相手の未来を考える仕事をするのであれば、自分の将来も持っておかなくてはいけないと思います。
本日紹介した内容は、私自身まだまだ完全にはできておらず、日々これらのルールが守れるように精進している途中です。
若いうちからコンサルタントを目指す方や、自分の名前で仕事をしたいと思う方に少しでも参考になれば幸いです。
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