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退職者こそノマドなロングステイ生活を楽しもう!

「退職者」=「高齢者」ではない


「退職者」と聞くと、どんなイメージを浮かべるでしょうか?

多くの人は、定年まで勤め上げた、サラリーマンをイメージするのではないでしょうか。

にもかかわらず、近年になって「FIRE」生活という言葉を耳にするようになりました。年齢にかかわらず、経済的な自立を手に入れ、「働かない」という選択を選ぶ人がいるようです。

退職者=「働いてはいけない」でもない


定年退職後の生活や、FIRE生活で時間を持てあまし、耐え切れなくなって、再就職や復職したという人の話をよく聞きますが、「働くこと」を生きがいとすることは、良いことだと思います。

反面、「生きるために働かなければならない」という状況から、「仕事は好きだけれど、働かなくても生活できる」という選択ができると、「働くこと」以外にも生き方の幅が広がるように思えます。

人によっては、パソコンを持ち歩き、その時々で好きな街に住み、世界中を渡り歩くようなノマドワーカーもいるとは思いますが、働いている以上、多くの人は「職場」という「場」に縛られるため、決まった場所に住むことを余儀なくされます。

その一方で、退職者を「働いても、働かなくても良い状況を手に入れた人」と、定義づければ、退職者はその「場」から解放されます。

仕事を生きがいとすることは素晴らしい事ですが、せっかく、「場」から解放されたのであれば、「場」にとらわれない生き方を考えてみるのも良いのではないでしょうか。

ほどんどの人の場合、そのような状況を手に入れた時点で、健康で自由に行動できる、人生の残り時間は少なくなっているはずです。

ロングステイ=海外生活ではない


ロングステイというと、富裕層の贅沢な趣味とイメージする人もいるかもしれませんが、行先は海外に限ったことではありません。国内でも都市部を離れると、家賃の安い物件や月単位の契約で格安で借りることのできる民泊施設も多くあります。

同時に、世界に目を向けると、日本よりも生活費がかからないところもたくさんあります。

海外でのロングステイ生活を躊躇する理由の一つに、語学力があるかもしれません。

現地の言葉を話すことができることにこしたことはありませんが、日本語が比較的通用する滞在先もありますし、現地で日々の生活を通じ、言語を習得するのは楽しい事です(合否によってその後の人生が左右される、試験勉強ではありませんので)。

また、必要な時だけ、通訳やガイドを雇うことも可能です。

ロングステイは楽しい学びの場


個人差はありますが、一般的にロングステイは慣れない場所へ行き、永住ではないけれど、旅行よりも一歩踏み込んだ生活インフラの構築と新しい環境を楽しむコミットメントが必要になります。

また、毎日外食ばかりしていると健康を害したり、観光ツアーと買物だけで時間を費やすのは難しくなってきますので、生活のあり方や、時間の使い方を再検討する必要もあります。

その一方で、自分が置かれている環境を変えてみることは、自分自身や、周囲の人たちとの関係を見つめなおす、良い機会でもあります。

また、同行者との関係においても、非日常の環境においては、関係がぎくしゃくしたり、環境になじめないことからイライラしたりする事も多々あります。

たとえそれが不快な経験であったとしても、その中で得たラーニングは、その後の人生を生きるうえでの「気づき」になると思います。

わたしたちは知識の多くを、文字や音声、動画等のメディアから、自分なりのフィルターを通して得るわけですが、実体験から得たはラーニングには、リタラシーの有無を問わず、説得力があります。そして、退職後にそのような体験を得るチャンスは、そう多くはありません。

退職後、すなわち「働いても、働かなくても良い」状況を手に入れた後、自らを非日常の環境においた、ロングステイは復職や再就職、また、今までの生き方の延長とは異なる意味で、残りの人生を豊かにする「選択」になると思います。

日本のパスポートはビザなし渡航できる国の数が世界一と聞きます。ビザ取得の苦労もなく、1か月、3か月といった国外滞在が可能なのですから、この日本人としての優位性を使わない手はありません。




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