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ADDress茂原拠点でのとある一日

(音声派の方はこちらをどうぞ)

10月下旬から多拠点生活の「ADDress」というサービスを使いながら、チャリンコで関東圏をホッピングしている。


3拠点目は千葉県の茂原。
家守(管理人)さんは1歳の息子さんのいるご夫婦。面白そうと思って丸1週間お世話になった。

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茂原とその周辺の地域は、のどかな里山もあれば、釣りやサーフィンが盛んな海岸もあり、各市が移住支援を行っているだけあって若者も多い。それなりの田舎だが、チャリか車があれば十分便利に、そして楽しく暮らせる。


滞在中は最高の天気に恵まれた。太陽がぽかぽかと温かいけど、秋風が気持ちいい。そんな1年の中でも絶好の時期に、仕事がそんなに多くなかったのはラッキーである。

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その日は朝からやりたいことが決まっていた。

「緑がいっぱいあるところで、ひなたぼっこしながら読書をしよう」

コーヒーとケーキがあればなおよし、ということで、里山カフェsouを目指して1時間ぐらいチャリを漕ぐ。車の多い通りから小道に逸れると、一気にのどかな風景に変わり、鳥のさえずりにつつまれる。

田んぼの間や林の中を通る。空が広くて、意味もなく「あー!いい日だー!」と叫びたくなる。


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ところが、いざついて見ると駐車場のまえにsorry we're closedの看板。
土日しか空いていない店だったのに着いてから気付く。田舎では珍しくない、自分のリサーチ不足であった。


でも道中が楽しいあまり、いつのまにかケーキとかおしゃれカフェとか、期待していたことはどうでもよくなっていた。

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登山の目的が頂上なら、ヘリコプターで行けばいいだけの話だ。


どこかで聞いた、皮肉な言葉を思い出す。
登山の目的は「頂上」ではなく「山を登る」こと。ゴールではなく過程が目的なら、結果はどうなってもあまり関係ない。


読書の日がサイクリングの日に変わる。

むつざわ市の川沿いをずーっと走り続ける。呆れてしまうほど空が青い。

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茂原公園をふらふらと散歩をして、日が暮れたら近所の直売所で野菜を買いに行く。今日は焼きビーフンにしよう。

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帰ると元気いっぱいの男の子が待っている。いろんな人が行ったり来たりする中で育っているのでほとんど人見知りしない。

私もたくさん遊んでもらて、ご飯を食べて、2階の和室でゆっくり過ごす。

そんな一日。


ちなみに里山カフェsouは未だいけていないが、別の日に、家守さんおすすめのfato.cafeという菜食の古民家カフェには行ってみた。豆ハンバーグが乗った、アートのような美しいプレートランチ。

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のどかな自然に、素敵な家族と作業が捗る広々とした家、まだまだ回れきれていないたくさんの「気になるスポット」。茂原はすぐにまた来ることになりそうだ。


2020年11月10日 千葉県一宮より
もえん


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