南部美人をお呼びしました

　大きな決断でした。

　イギリスで日本酒に手をだすと、お給料なくなると日本酒好きのカミさんと私の強い決意。

　なにせ、値段が日本の3倍くらいします。

　日本にいるときには、私たち二人で週に四合瓶を２～３本が通常でしたので、イギリスでこれをやると大変な散財。

　そこで、ロンドン行きのJALで「一白水成」を飲んで以来、イギリスでは3か月以上の日本酒禁酒。秋田のお酒「一白水成」おいしかったなあ。

　ところが、ある朝、カミさんが夜寝られなかったと浮かない表情。

　わけを聞くと、前日、カミさんのメールボックスに飛び込んできた、日本食材屋の販売促進メールで日本酒があるのが忘れられず、そこに載っていた日本酒の「南部美人」を買うかどうか迷って寝られなかったとのこと。

　やはり、健康第一。心の病は日本酒を飲めば大丈夫という結論に達し、メールで飛び込んだ通販サイトにあった「南部美人」を購入いたしました。

　日本でも「南部美人」にはお世話になっておりました。岩手のおいしいお酒です。

　三鷹に住んでいたころ、徒歩５分のところにあるサミットストアの日本酒コーナーに、「南部美人」の特別純米が常にありました。

　私の「南部美人」との初めての出会いは、実は、マレーシア。

　岩手県の物産展がクアラルンプールであり、そこに「南部美人」の蔵元から、久慈社長自ら出張し、宣伝してました。

　そこでいただいた「南部美人」の美味しいこと。

　それから、日本に帰っても、よく飲むようになりました。私のお気に入りの銘柄。カミさんも大好きです。国際ワインチャレンジ酒部門チャンピオン酒受賞も納得。

　 飲み飽きしないよいお酒。香りが上品でうまみがあります。

　それが、そばのスーパーでは税込み1600円くらいだったと思います。

　ところが、ここでは、32ポンド5000円以上です。見つけたネット販売のセールスポイントは、「イギリス一安い日本食材、配送料タダ」とあります。

　確かにアマゾンに出ている「南部美人」より安い。

　週1本だけと二人でお互い念を押して注文した次第。

　苦渋の選択の後には至福の時がありました。

　配送のDHLから配送経過メールが入るごとに期待が膨らみます。

　ついに到着。

　三ヵ月ぶりの日本酒のおいしいこと。　

　週3本は無理だけど、週1本の日本酒で、ワインとかビールの回数を減らせば大丈夫という結論になりました。

　めでたしめでたし。日本酒解禁。
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