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なぜ、「聞いてもらう」技術なのか?”ゆるいつながり”との関係

聞く技術 聞いてもらう技術』東畑開人著を読んだ。

ライターを仕事にする私にとって、この本はインタビューや取材の役に立つのではないか?と思ったからだ。

その意味で、本書は期待はずれだった。

なぜなら、聞き方・話し方のハウツーにはほぼ触れていないから。

けれど、もしこの本がハウツーを指南するだけのものだったら、こうして紹介しようとは思わなかっただろう。

なぜ私たちは聞けないのか?

次の文章が印象的だった。

聞くことの本質は、相手との関係性にあるということです。関係がよければ話を聞けるし、関係が悪くなったなら、話を聞けなくなります。話が聞けないのは、技術がないからではなく、関係が悪くなっているからです。

『聞く技術 聞いてもらう技術』

仕事でインタビューや取材をしていると忘れがちだが、本来、人の話を「聞く」ことは、かなり個人的な行為だ。

一方、人の話をフラットに聞くには、相手をほどよく「知らない」方がよいと私は思っている。

知らないとは、ほどよい距離感がある状態のこと。

もちろん、夫婦や親子、友人などよく知っている人だから話せることはあると思う。が、親しいからこそ話せないこともあるはずだ。

親しい関係には、何らかの利害関係があるのが普通だから。

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