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本を読んでもわからなかったので、カウンセリングを受けてみた

「自分がされて嬉しいことをしてあげる」「自分がされて嫌なことは人にしない」

こんなふうに言われて育った、という人は少なくないのではないでしょうか?

でも、本当にそれでうまくやっていけるか?と言われると、疑問ですよね。

よかれと思ってしたことだけど、嫌がられてしまった、という経験を持つ人も多いはず。

少なくとも私にはそういう経験があります。

以前、これまではどうにかやり過ごしてきた周囲の人とのコミュニケーションについて、真剣に向き合う時期がやってきたようだ、という記事を書きました。

いろいろな人の話を聞き、本を読んで思ったのは、この問題をどうにかするにはテクニックありきではなく、まずは自分の受け取り方・伝え方の傾向を知ることなのではないか。ということでした。

今回はその後日談を書いてみようと思います。

嬉しい言葉はタイプでわかる

コミュニケーション問題をどうにかするために、まずは自分の傾向を知る、というのは正しいアプローチだったようです。

そんな確信が持てたのは、12万人の統計データに基づいて自分の受け取り方、伝え方を診断してくれる「伝え方ラボ」という講座でした。

この講座によると、人間関係の悩みのほとんどは、「コミュニケーションギャップ」から来ているといいます。

いきなりですが、こんなシチュエーションを想像してみてください。

あなたは頼まれて部屋の掃除をしました。そんなとき、あなたはどう言われたら嬉しいですか?

1)すごい!ピカピカだ!びっくり!
2)うれしい。ありがとう。助かったよ。
3)短時間でよくこんな細かな部分まできれいにしてくれたよね。さすがだね。

先日この講座のグループカウンセリングを受けたみたのですが、嬉しいと感じる言葉は、人によってまったく違うんですよね。え!そんなに違うの?と驚きました。

受け取り方は人それぞれ。

ここで終わってしまえば、なんの驚きもありません。そんなの当たり前、で終わりです。

が、この講座の「すごい」ところは、コミュニケーションタイプを4つに分分類したところ。

コミュニケーションの傾向は、まず相手に合わせる相手軸とマイペースに進める自分軸の2つに分類します。

さらに状況に応じて臨機応変に進めたいタイプ、目標を立てて計画的に進めたいタイプの2つに分けるそうです。

タイプは生年月日に基づいて割り出します。

それなら、占いと一緒では?と思うかもしれませんが、性格統計学は人の人格そのものの分類が目的ではありません。あくまでもコミュニケーションのための分類です。

私達はみな、生まれ育った地域や家庭環境、受けてきた教育は一人ひとり違いますよね。

後天的な要素によって、物事を判断するための根拠となる価値観や職業は人それぞれになるわけですが、12万人の傾向を見ると不思議なことに、会話で響く言葉は、同じタイプの人なら同じ傾向にあることがわかったそうです。

性格統計学で家族のタイプを分析してみた

家族の分析をしてもらったところ、いままで抱えていたモヤモヤが少し晴れたように感じました。

相手軸のピースにも2つのタイプがある

夫と私は相手軸のピースタイプでした。

ピースにとって大事なのは、感謝や共感を伝えてもらうことです。

物事の原因や本質に興味があるので、「なぜ?」「どうして?」の部分から順を追って話します。そのため話が長くなりがちです。

けれど、同じピースタイプでも夫はピースフレキシブル、私はピースプランニングという違いがあることがわかりました。

会社員時代、経営計画を立てる部門に長く在籍していた夫。

それならプライベートでもその力を発揮してくれるだろう、と私はひそかに期待していたのですが、意外なことに彼は自ら進んで目標設定するのは好きではないようです。

ある程度の方向性が決まっている仕事と、プライベートとでは勝手が違うのかもしれません。

それは分析結果にも書かれていました。相手に合わせることを負担に感じない協調性の高さが特徴なようです。

感謝されることで認められた、と感じるピースフレキシブルの夫には、意識的に「ありがとう」を伝えた方がよさそう、と思いました。

ここで前述の3択に戻ると、ピースタイプの人は本来、2が響くそうです。

ところが私は3でした。2も悪い気はしませんが、3の方がよりしっかり認めてくれたと感じます。

この点についてカウンセリングで聞いてみると、私はロジカル寄りであることがわかりました。

そのため、目標や計画を大切にする、現実的な側面が強く出ているとのこと。

なにごとも具体性が大事なロジカル

そして、息子と娘は自分のペースが大事なロジカルタイプでした。

こだわりが強く、ペースを乱されることを嫌います。予定変更はもってのほかです。

特に息子は伝えておいた予定が直前に変更されるとかんしゃくを起こすのですが、そういうことだったのかと腹落ちしました。

嬉しいのは、具体的な言葉です。

息子も娘も「〜なところが〜で、いいね」と言うとうれしそうなので、これまでそのように接してきたのですが、その伝え方でよかったんだ、と安心しました。

コミュニケーションは自分と相手の「伝え方」・「聞こえ方」を知ることから

こうして学んでみると、冒頭の「自分がされて嬉しいことをしてあげる」「自分がされて嫌なことはしない」という考え方には、難点があることがわかります。

なぜなら、その前提には「自分と相手の伝え方や受け取り方は”同じ”」という考え方があるからです。

世の中には数多くのコミュニケーションに関する指南本や講座があります。

でも、ほとんどの場合、解決策になることは少ないように感じませんか?

そうしたものと性格統計学の大きな違いは、自分と相手の傾向と対策がわかること。

自分と相手の違いを積極的に認めて、人間関係をシンプルにとらえようとしている点に特徴があると思います。

実際には私のように、「よく見ると同じタイプでもちょっと違う」ことはあるのですが、複雑なものを複雑のままにせず、できるだけシンプルにすることに意味があると思います。

自分と相手の伝え方・受け止め方を知っていれば、仮に「え?」と思うことがあっても、ポジティブに受け止めることができますよね。

反対に、自分にはあまり響かない言葉も、相手のタイプを知っていればその人に合わせた表現ができます。

そうするとお互いに、気持ちよく、心穏やかに過ごせる時間が増えるのではないでしょうか。

オンライン化が進んだいま、コミュニケーションは学ぶ時代になったと言われています。

私の抱えるコミュニケーション問題は「なぜ?」がわかったことで、半分以上解決できた気分になりました。

家族や親しい人とのコミュニケーションで困っている人は、タイプ分析ができる伝え方ラボの中級がおすすめです。

あなたのモヤモヤがすっきりしますように。

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