一人が好き。「人と話したくない」は変えられるのか
今日はちょっと恥ずかしい告白をしようと思います。
私は人との会話が苦手です。というか、気が進みません。
話すなら、特定のテーマがあるとき、特定の目的があるときだけにしたい。もう認めてしまった方がラクなんじゃないかと思いました。
うすうす気づいていたのにこれまで公言できなかったのは、それを言ってしまうと「ダメな人」の烙印を押されてしまう気がしていたから。
でも、本当は一人の時間が好きなのです。
寝ている時間と食べる時間を除いて、一日でもっとも幸せを感じるのは一人でいる時間かもしれません
頭の中では、仕事のことや読んだ本のこと、とりとめのないことをあれこれ考えています。
だから、予定外の来客やトラブルは招かれざる客。
どんなに一人でいることが好きだからといって、もちろん、一人で生きているわけではありません。
私にとっては、家族との時間も大切です。
ただ、やらなければならないこと、大切なことは全部あらかじめ予定組みして、タスク管理したい。ということなのです。
ここまで考えてみて、田舎に移住して私が一番よかったのは、会社員じゃなくなったことで一人でいられる時間が増えたことだな、と思いました。
もう毎朝の職場の人との会話に悩むこともないし、飲み会でのふるまいに気を揉まなくていい。(最近は飲み会もなくなっているでしょうけど)
こうした私のあり方については、夫からすると変人に見えるようです。
なんといっても彼は「飲みニュケーション」肯定派なので。この部分について、お互い本当の意味で理解できることはないでしょう。
それでも構わない、と思ってきたのですが、最近しばしば家庭内で「見解の相違」が起きていることもあり、無視できないレベルになってきました。このあたりで長い間、放置してきたコミュニケーション問題にまじめに取り組んでみる必要を感じています。
コミュニケーション問題に対してこれまでやってきたこと
会話への苦手意識は子どもの頃からありました。
それなりの年齢になると自分なりに本を読んだり、いろいろやってきました。一度は対面セールスの仕事に就いてみたこともあります。
そこではそれなりの成績を残せたので、私のことをあまり知らない人は外交的という印象を持つこともあるでしょう。
向いていないと思っていた仕事だったけど、やってみたら意外とできた。
というのはおもしろい発見でしたが、それとこれとは別問題。できるだけ人との会話を避けたい、という気持ちがなくなることはありませんでした。
テクニックより先に自分の考え方や行動のクセを知る
振り返ってみて思うのは、私にとってトリガーとなるのは自分にとって「必要性が感じられること。」
明確な目標があり、そこに自分なりの意義を感じられれば、何を差し置いてでも、目標を達成しようする傾向があることに気がつきました。
やりたくない会話も、目標達成のプロセスに欠かせないもの、たとえば新しい知識や考え方を知るための情報収集とかだったら熱心にできるんです。
逆にきついのは「ただなんとなく」など、目的がはっきりしないもの。
世の中には、そうした目的のない会話を楽しめる人もかなりいるみたいですが…よくわかりません。
こんな私の処方箋となるのは、テクニックの話ではないでしょう。おそらく必要なのは「なんのために」といった明確な目的がない会話を楽しめるようになること。
考え方の転換です。知ったほうがよいのは、認知とか認識とか、そのあたりの違いだと思いました。
コミュニケーションのスタイル・前提を知るために読んだ本
そう考えて、こんな本を読んでみました。
精神科医の斎藤環さんの『まんが やってみたくなるオープンダイアローグ』カウンセリング手法をマンガで紹介する本です。
医師やカウンセラーのための本ですが、「会話は続けるためにある。意味のあることを話してはいけない」という主張が印象的でした。
これは私に欠けている視点です。
オープンダイアローグの本を読んでみたら、何度か平田オリザさんの名前が出てきました。
それで読んでみたのがこちらの『わかりあえないことから−コミュニケーション能力とは何か』
コミュニケーションの本質は「わかりあえる」ことではない。
心が通じなければ”コミュニケーションではない”ではなく、わかりあえないことを前提にどうわかりあえない人たちとうまくやっていくかを考えよう、みたいな話でした。
わかりあう必要はない。でも、うまくやる必要はある。だからそのための技術や考え方が必要だよね。
そして、本書では教育現場に演劇手法を取り入れることをひとつの解決法としています。
仮説:人とのコミュニケーションでモヤモヤを感じる理由
なぜ私がモヤモヤを感じるかというと、「わかりあえなければならない」と私も、周囲の人も思っている(きた)からではないかと思いました。
もしかすると、このモヤモヤは自分と他人を適切に分けて考えることができていないせいかもしれません。
ただ、当然ですが本を読んだだけで、私のコミュニケーションに対する姿勢や考え方が根本的に変わることはありません。
そこで、どのような考え方のクセがあるのか。どうすれば、その考え方のクセを変えられるのか。
カウンセリングを受けてみるのもよいかもしれない、と思いはじめました。
フリーランス・個人事業主として生きていくにも、必要に応じて他の人とうまくやれた方がよいでしょう。
でも何か欠けているものがある、と思うなら、自分のコミュニケーションスタイルを知ることも必要かもしれません。
ということで、後日談をお楽しみに!
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