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東京/TOKYOの2つの顔を捉える。

蜷川実花さんの新作個展「東京/TOKYO」@PARCO MUSEUM TOKYO を最終日の本日、滑り込みセーフで鑑賞できた Kaori です。


この新作個展は、東京に生まれて東京に育ち、この街にしか住んだことがないとおっしゃる蜷川さんが、東京と向き合い、シャッターを切ることだけで勝負をされた、そんな「TOKYOの日常と非常事態、79人のトーキョー・ピープル、幻の2020年東京のルポルタージュ」

ルポルタージュ(仏: reportage)
・取材記者、ジャーナリスト等が、自ら現地に赴いて取材した内容を放送・新聞・雑誌などの各種メディアでニュースとして報告すること。現地報告。
・事件や社会問題などを題材に、綿密な取材を通して事実を客観的に叙述する文学の一ジャンル。報告文学や記録文学とも呼ばれる。- wikipedia -

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正直に言うと、私は、つい最近まで、写真や、デジタル作品をアートとして、捉えられなかった。それは、アートは、美しい絵画や美しい美術品であるという固定概念に囚われていたから。

それが、アート思考を学び、現代アートとは、"美醜"の基準を超えて「人間について、視覚的な表現を中心にして、知性と感性を使って今の世界から捉える行為」だと理解したことで、作品の見方、鑑賞の仕方が変化した。そして、アートの捉え方が変化してから、この個展に来ることができたことを幸せに思う。

この個展に展示された写真たちは全てが一体となって、蜷川さんがレンズ越しに捉えた2020年の「東京/TOKYO」というアート作品なのだ。

蜷川さんは「私にとっての東京とは、半径2.3メートルの世界だった。その中に虚構と現実が入り混じる日々。どうやらその境界線が曖昧なのが私の日常、東京」と語る。

蜷川さんの「東京」には2つの顔が見える。キラキラしたセレブっぽい世界(非日常)とほんわかした家族との日常。昼と夜。自然と夜のネオン。緊急事態宣言と人々の談笑。他にもたくさんの相反するものが捉えられていそう。でも、どちらも東京だし、合わせて東京なのだと思う

こんな風に「東京」の「今」「2020年」の日常も非日常も格好よく切り取り、発表してくださったことを、心から感謝したい。

東京は、かっこいい街だ。

それでは、これからも東京は魅力的な街だと、さらに自信を持って生きたいと思います。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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