「ピカソとその時代展」へ行ってきました
こんにちは。mikaです。
2023年初の展覧会はピカソ。素敵な1年になりそう。
今回の展覧会では、ピカソの作品はもちろん、マティス、ジャコメッティ、クレー、ブラックなどの作品も見られるとのことでとても楽しみ。
お天気もよい日だったので、駅から散歩も兼ねて、大阪国立国際美術館へ向かいます。
土休日はかなり混雑するだろうと思い平日の午後に行きました。
海外客向けのツアーも組まれているようで、外国の方も多かったです。
老若男女、性別、国籍問わず多くの人で賑わっていました。
さすがピカソ。
展覧会は、序章を含めた計8章で構成されていました。
ピカソの人生を辿るような気分でゆっくり作品を眺めます。
「青の時代」から「バラ色の時代」、キュビズムの追求、ピカソと女性…。
今回は「青の時代」の作品はサバルテスの肖像のみでしたが、やっぱりこの時代のほの暗く繊細な感じも好きだなと思いました。
「キュビズム」は、やっぱり独特ですね~。
詳しいことはわかりませんが、ブラックとピカソだったからこそ、この技法が確立されたのかな、と思いを馳せながら鑑賞。
ピカソの作品にはギターやヴァイオリンが描かれたものがけっこうありますね。
ヴァイオリンはブラックの影響みたいですが、いろんな色や形のギターが描かれていて面白かったです。
そして、やはり戦争が芸術に与えた影響はとても大きいものだったんだと作品から感じました。
大戦中に描かれた作品は、どこか孤独や閉塞感のような不安げな空気をまとっているような気がします。
印象に残ったピカソの作品「タンバリンを持つ女」
銅版画ですが、左足の膝から下の部分が、ほかの部位と違うタッチでそこに目を惹かれました。
刷りの第1段階では、この左足は内側に向いていたそうですが、大きく外に振り出されていて躍動感を感じます。
でも、なぜか楽しい雰囲気ではなく不安げな感じに見えます。
世界の緊張が高まりつつあった時期に描かれた作品らしいです。
クレーの作品もたくさんありました。今回34点展示されているそうです。
今までクレーの作品をほとんど見たことがなかったので感動。
色と線でいろんな空間が表現されていて、クレーの世界に浸りながら鑑賞させていただきました。
写真は撮っていないのですが、「口数の少ない倹約家」という作品の前で「なんでこれが口数の少ない倹約家なんやろ?なあ、なんでやと思う?」と奥様に言いながら首をひねっているおじさまがいて、思わず笑ってしまいました。
そして、マティス。
撮影はできませんでしたが「シルフィード」という作品が素敵でした。
見出しの画像は、会場で撮ったマティスの「家に住まう沈黙」で、
墨で書かれた作品だそうです。
マティスの作品はカラフルなものが多い印象だったので意外でした。
マティスの作品は、いつ見てもおしゃれだなと思います。
セザンヌの作品も数点ありました。「庭師ヴァリエの肖像」
透明感があって柔らかくて美しい…。
思わずポストカードを買ってしまいました。
ジャコメッティの「男」
少し遠目で見たときは、一瞬「??」となりました。
人のいない隙を狙って、近くで見て納得。そこにいたのね。
時間は1時間ちょっとかかりました。
フロアはそれほど大きくなく、けっこうゆっくりと見ることができました。
混雑していれば、もう少し時間がかかるかもしれませんね。
同時に開催されていたコレクション展「特集展示:メル・ボックナー」も見ることができます。
こういうのをコンセプチュアル・アートっていうんですかね?
不思議な感覚でしたが、なかなか楽しく見ることができました。
2023年5月21日まで開催しています。興味のある方はぜひ足を運んでみてください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今はサポート不要です。もし必要なときがあればお願いするかもしれません。その時にはよろしくお願いします。