おたすけ

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おそ松さん3期1話『降板』所感

3期第1話について、すでにさまざまな感想や批判を見かける。 2回ほど見た所感をここにまとめておく。 あくまでも「抵抗者」であろうとする6つ子 きれいな6つ子が6人を受け入れようとした時、6つ子は彼らをぶん殴った。 この6つ子たちには頑なに「勝者」「敗者」という価値観で生きているんだなと感じた。ドローを認めないのは、勝者にならなければ気が済まないということだ。 「コンプライアンス」に配慮した作品においても、彼らは多様性の一つとして主役の座に立てる。にも関わらず、彼らはその土

    • 松野チョロ松への手紙

      ※この文章には「えいがのおそ松さん」のネタバレを含みます。ご注意ください。 チョロ松は、よく転ぶ。 それがアニメの中ではっきりと公言されたのは、映画が初めてだったと思う。 けれども彼は一期の頃から、よく転んでいた。例えば「ダヨーン族」の時から、何もない場所で、ベシャリと。 チョロ松はよく転ぶ。誰よりも真っ先に走り出しては、何もない場所で、いきなり転ぶ。 その姿を私達は何度も見てきた。何かから逃げようとして、女の子にモテようとして、たった一人で自立しようとして、駆け出

      • 松野チョロ松の優しさについて

        ここ2週間ほど、手紙と桜と二期と向き合った結果について、少しずつ書き残そうと思います。 桜を見た時、私は「手紙」がなかったことにされているのではないか、という気持ちによって、めちゃくちゃになっていた。 (24話「桜」所感とチョロ松推しの戯言 参照) しかし桜でのチョロ松の行動、これはやはり手紙を乗り越えたからこその行動なのではないかとも思えてきた。 ※ここから先はほとんど明示されていないチョロ松の行動について、ほとんど妄想を連ねているということをご了承ください。 「桜」

        • 24話「桜」所感とチョロ松推しの戯言

          ※この文章は、前半が24話の感想、後半がチョロ松推しの戯言です。 前半には、「グレイテスト・ショーマン」のネタバレも含みますのでお気を付け下さい。自分でも意味がわかりません。 後半は特に感情の赴くままに書いたので、こじらせたチョロ松推しに理解のある方のみお読みください。 1. 24話「桜」所感 おそ松さん第24話「桜」を見た。 最初に見た時のチョロ松推しとしての叫びはひとまず置いておくとして、一期24話「手紙」とは明らかに違った物語だと感じた。 松造が倒れたことを

        おそ松さん3期1話『降板』所感

          チョロ松事変のこと

          おそ松さん第14話「チョロ松事変」ほか を見た 月曜日の放送が見られないため、動画配信開始まで一切のネタバレを遮断し、火曜12時に視聴に至った。お腹が痛くてほとんど食べ物が喉を通らなかった。 実松さんの恐怖、UMA探検隊の馬鹿さと可愛さ、OPの2クール目が来たという高揚感。怒涛の展開を駆け抜けて、遂にチョロ松事変に至った。 見終わってからしばらく茫然としてしまった。とても楽しみにしていたEDの記憶もほぼない状態で、自分がなにを考えているのかわからないまま時が過ぎていった

          チョロ松事変のこと

          松野チョロ松のこと

          1.はじめに――おそ松さんとの出会い 私が最初におそ松さんを見たのは第5話だった。 第1話の時点で話題騒然になっていたのは知っていたが、この第5話に関してはちょっと異常なほどに感想が飛び交っており、普段アニメの話をしないフォロワーさんまでもが話題にしていた。 私がアニメを見ていたのは本当に子どもの頃、子供向けの日本のアニメやカートゥーン系などで、深夜アニメについては全く見たことがなかった。一人っ子で親もアニメに興味がなく、中高生の頃に同級生が話題にしていても協調性がないの

          松野チョロ松のこと