見出し画像

🗂️ Design Materials:利益を生み出すビジネスを作ろう–ビジネス・モデルは視覚化できる?利益の公式とモデルの種類

ビジネスは売り上げでなければビジネスではありません。収益は正確にどれだけ稼いでいるかを表します。ビジネスを完全に理解するには、ビジネス・モデルから初め、収益費用を予測する必要があります。

画像12

💡ビジネス・モデルとは、事業において収益を得る仕組み、どのようにして収益を得るかといった構造、などを指す言葉で収益モデルとも呼ばれています。

どんなに良いサービスや商品があったとしても提供する自社の利益がなければ、破綻してしまいます。自社にとって収益性が高いか、また自社の強みが生かせるかということはよく検討する必要があります。

ビジネス・モデルは視覚化できる?

ビジネス・モデル・キャンバス

ビジネス・モデル・キャンバスはビジネスモデルを可視化するためのフレームワークとなっています。顧客セグメント、価値提案、顧客との関係、収益の流れ、キーアクティビティなどが追加されて9つの要素から構成された1枚のフレームワークになっています。

画像8

もしあなたが新規事業を立ち上げる計画を立てているのなら、ビジネス・モデルに対する理解を深め、出資者への説得力のあるビジョンを示す必要があります。また既存事業においても、このフレームワークを使うと現状確認を通じてビジネス・モデルの優位性や弱点などを見つけ出すことができます。このようなフレームワークをしようすることで今より強固なビジネスモデルにすることができます。

具体的な作成方法としては、まず「提供価値」を中心に置き、左側にオペレーション戦略、右側にマーケティング戦略を配置し、この一連のバリューチェーンを全体図の上部に配置します。

画像2

こちらの記事からテンプレートがダウンロードできるようになっています。

利益の公式には3種類ある?

画像9

画像6

ビジネス・モデルを策定する際には、現状のプランで利益が確実に出るのか考えなければなりません。利益売上から費用を引いた以下の公式によって求められます。

画像3

利益を上げるには、 売上を上げることと、 費用を下げることが必要となってきます。

売り上げの公式を見ると、価格と数量のどちらかを、あるいは双方をアップすれば売上の額を上げられることがわかります。

画像4

また費用は、変動費と固定費のいずれか、あるいは双方の額を下げれば費用を減らすことができます。

画像5

💡変動費とは、売上の増減によって変動する費用のことです。 一般的に変動費に該当する費用は、原材料費、仕入原価、販売手数料、消耗品費などです。 固定費が売上に関係なく一定額発生するのに対し、変動費は売上に比例して増減します。

このように、プロダクトの価格と数量を増減すること、変動費と固定費の額を減らすことを意識しておくことが大切になります。

ビジネス・モデルの種類

一言にビジネス・モデルといっても、さまざまなパターンがあります。そしてそれぞれメリットとデザイナーの課題があります。ここでは一般的なモデルの基本パターンを何点かご紹介します。

画像10

1. シンプル物販
製品やサービスを開発・製造し、ユーザーに提供して対価を受け取る
シンプルなビジネス・モデルです。

:スタバ、カフェ、レストラン、書店、コンビニなど
お客様のメリット:シンプルで早い
ビジネス上のメリット:シンプルで早い
デザインの課題:リピートビジネスを推奨するのが無地かしい可能性があるので、デザイン・チャレンジ単純な物販モデルでビジネスを成功させるには、商品やサービスに優位性があることが最も重要な条件となります。

画像8

2. サブスクリプションモデル
商品やサービスを定期的に使い続けてもらい、売り上げを確実にあげていくのがサブスクリプションモデルです。

:ネットフリックス、ジム、ウォーターサーバーなど
お客様のメリット:”Set it and Forget it” トランズアクションに費やす時間が少ない
ビジネス上のメリット:継続的な収入源
デザインの課題:新しい顧客を取得するためのコストが高くなる可能性があるのと、サブスクリプションモデルは、長期的に利用してもらえる仕組みやコンテンツ作り、継続利用してもらうのに支払いしやすい金額設定、また解約をされないようなサービスを提供し続けることが大事です。

3. 広告パターン
新聞やインターネットでのニュースサイトの媒体に、広告を掲載させることで広告料金を企業から得るのが広告モデルです。

利用人数が少なくても、ある趣味や年齢層に特化して受け入れられているサイトであれば、そのターゲット層に対してメッセージを届けたい広告主にとってはメリットになるでしょう。   

:Facebook、Instagram、Googleなど
お客様のメリット:使用の障壁が低く、エンドユーザーにとっては無料
ビジネス上のメリット:ユーザー数の増加が容易
デザインの課題:広告モデルは、企業が広告を出せる場所を提供するビジネスモデルとなるため、場所の価値、利用者の人数がポイントとなります。また大規模なチームのバックアップが必要となります。

4. フリーミアムパターン
機能を制限した「フリー版」を無料で多くの人に使用してもらい、一部のユーザーが有料プレミアム版にバージョンアップすることを狙っています。

💡フリーミアムとは「フリー」と「プレミアム」を合わせた造語として使われています。

:Newsサイト、Slack、Googleドライブなど
お客様のメリット:無料でのお試し期間
ビジネス上のメリット:無料で顧客を魅了でき、フックしていただき、顧客数を増やし安くなる
デザインの課題
フリーの満足度も大事ですが、プレミアムになるユーザーが増えない限り収益を生むことができないので、課金をする瞬間のデザインが大切なキーポイントです。満足させすぎても有料会員になる人が減ってしまう可能性があるので注意しましょう。

5. Pay-as-you-goパターン
使った分だけ支払う方式になっています。例えばSuicaなど、サービスなどの提供を受けた時点で対価を支払うことです。

:プリペイド式の携帯電話、Suicaなど
お客様のメリット:使わなかったら払わないでいい。
ビジネス上のメリット:使用率が比較的ユーザー、または使用量にばらつきがあるユーザーにアピールできる。
デザインの課題
使用状況を追跡するシステムをデザインする必要があります。

画像11

今回はビジネス・モデルのフレームワーク利益の公式、またビジネス・モデルの種類について学びました。

私も、色々勉強中なので、皆さまの、ご意見・ご感想をお聞かせください。お読み頂きまして、ありがとうございました。

画像6

メルボルンを拠点にプロダクトデザイナーとして働いています。 主にデジタル・プロダクトの制作に携わっています。

画像13

わかりやすいコンテンツをご提供したいと思い、キャラクターのイラストをメルボルンで活躍中のイラストレーターnobonbさんが作っていただきました💛 これからこれらのキャラクターを使って少しでもわかりやすい内容をご提供できるように心がけたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?