永遠の先について


私たちってもう会えない?

ある日、友人からこんなダイレクトメッセージが届いた。
なんて返信したかは覚えてない。
会えるよ、とか予定立てようとか、それなりの返事をしたような気がする。

結局会わないまま、4年経過した。

全てなんとなく、なんとなくの繋がりでここまで来たようなそんな気がしている。
全部のことが、何となく過ぎ去っていって
その度に環境も人間関係も変わっていった。
そしてその度に、それが当たり前のように生きてきた。

社会に出て初めて人生が、終わりと始まりの繰り返しだということを知りました。

それまで何となく、別れという別れが本当の別れではなくて、どこかでみんなきっとまた会える、そう思っていた。

私には恋人にならなくてよかったな、と思う人がいる。
女にも酒にもお金にもだらしない、そんな人だった。
ただ一つだけ誰も持ち合わせてないものを彼は持っていた。私にはそれが新鮮でキラキラして見えて。
憧れていた。

尊敬していた。

昔、同じ感覚を抱いた人と付き合ったことがあった。
終わった時、前を走っていたその人を見失った自分は一体どこを目指せばいいのか、何一つ分からなくなった。

始まれば全て終わる。
永遠が遠く恐ろしく、それでいてどうしても手に入れたい。

恋人にならなくてよかった、始まらなくてすむ。見失わずに済む。友情は永遠?

人は死ぬ。前提で生きてるとしたら、その全てがいつか終わるものだとして、それでも愛せる人に出会えた時、初めて人は永遠を手に入れるのだろうか。

形のない永遠、見えない永遠、いつか終わる永遠

幻想を抱いて、見えないものに救われながら、もがいた先に、同じような人が現れたとして
その時初めて信じられるものは愛なのか、永遠なのか

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