なりたかった大人になれてるか?

社会人になって2ヶ月が経った。

22歳、新社会人。

高校生の時に思い描いていた22歳って、若くて綺麗でキラキラしたお姉さんで、大人って感じ。

私は大人なんだろうか。

そもそも大人って何?


世の中で生きている私よりも大人の人たちは果たして、

小さい頃に思い描いていた理想だった自分、なりたかった大人になれているんだろうか。

なりたかった大人になれた!うぇーーい!って胸張って生きてる人なんているんだろうか。

いてもごま粒程度の人数だろうなー。人生ってきっとそんなもん。


高校の時、友達とよく話していたこと。

「大人になるのやだー。子供でいたい。」

「あんな大人にはなりたくないよね。」

「結局いつか自分たちも歳をとって”あんな風な”とか言ってる、なりたくないような大人になっちゃうのかね。」


そう、大人はつまらないって思ってた。

スーツ着て電車に乗ってる人たちが楽しそうにはとても見えないし、

夢や希望に満ちあふれた明るい生活をしてます!感なんてゼロやん、って見えてた。

「大人になったら時間がないから、今のうちにやりたいことをたくさんやりなさい。」そう言ってくる大人たちが沢山いた。

いずれ、そんなつまらない大人に自分もなっていくんだなってことを

悟らされているような気がしてた。


だから8年くらい前の私は「華のセブンティーン」的な言葉を信じて、

若い今を精一杯!今を全力で生きよう!って高校から大学を走り抜けたよ。

夢と希望を常に抱いて。あれもこれもチャレンジ!

それはそれは楽しくて楽しくて、キラキラしてて、

つらいことも苦しいことも全部全部楽しかった。いろんな経験をした。


そして、今。

今の私には、社会人として、大人の仲間入りを果たして、気付けたことがある。

意外と人生は地味なものだ、と気付いちゃったのである。


つまらないと思っていた大人のそのつまらなさは、

ただ地味なだけだったんだ。


思っていたよりも

大人って、人生って、キラキラしたものってよりは

それはそれはコツコツと地味なもので、

コンビニで買って家で飲む缶ビールがウマイとか、

休みの日にやりたいことを考えてウキウキしてしまうとか、

帰ったらおかえりって言ってくれる人のために働くだとか、

そうゆう些細でちっぽけな幸せの積み重ねでできてるんだなあ。

なーんだ、素敵じゃん。

それに気付いてから、なんだかつまんなそうでかわいそうだなって思ってた大人に対して、微笑んであげたくなるような、優しい気持ちになることができた。


人はみんな良い人だと、信じたい。



逆を言えば、若い大学生までの自分は

人生に対して、将来に対して、期待しすぎていたんだなあ。

夢を見すぎていたんだなあ。

今になって、やっと地に足ついて悟ったんだと思う。


確かに、高校や大学では、持っている時間をほぼ全て、

自分のやりたいことに、自分のために使えた。使ってた。それは経験として返ってくるから。

社会人になると少なくとも8時間は仕事に拘束されるし、やりたくないこともやらないと仕事にならないし、笑顔を向けたくない相手との人付き合いにも時間を割かないといけない。

人のために、誰かのために生きる時間がプラスされるんだ。

そりゃ、そうよね。

メロンパンナちゃんみたいに目の中キラキラハートで未来を見つめることより日々、目の前を生きることに意識がいってしまう、必然的にね。


高校生の時にキラキラ想像していた将来とか、未来とか

いつか大人になるって思ってたその、いつかって

今なんじゃないか!って。

そう噛みしめてないと、いつまでたってもその明るい未来が「いつか来る!」って思い込んでそのままおばあちゃんになってしまいそう。

それは今なんだよ。きっとね。





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