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出会いと不安と自分と

6月末から7月末にかけて計4週間、日本へ帰国しました。

その際に、Twitterで知り合えた方々と連絡をとり、16人の方にお会いすることができました。
その体験をnoteを書こうと思いつつもなかなか書けず・・・
気づけばもうすっかり秋、ですね(反省)

まず大前提として、私は2019年の目標に「動く」というキーワードを掲げています。 

具体的に「◯◯をする」というよりも、とにかく「自分の殻から出る」つまりは「なんらかの行動を起こす」という意味での「動く」です。

今回の帰国では「Twitterを通して知り合った方に会ってお話をする」というのを、この「動く」という目標のひとつにしていました。

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1.Twitterでしか知らない人に会うのは怖くないか
2.私が会いたいと思う人
3.何を話したかったか、聞きたかったか
4.
実際に会ってみた感想
5.不安との戦い?


1.Twitterでしか知らない人に会うのは怖くないか

私に限らず皆さんオフラインでも割と頻繁にそれぞれ交流している様子なので、自分が特別なことをしているという意識は最初からなかったです。
あと、長年海外で生活している反動かもしれませんが、日本と日本人に対する安心感と信頼感が絶大なので、心配は一切なかったです。

冷静に考えれば、ネットでしか知らない人(しかも顔も知らない人もいる)に会うのはリスキーなことかもしれません。
それでも、会う場所を選んで現地集合、現地解散にすればそこまで怖い思いをすることはないと思いますし、会う相手についても、その人のアカウントを注意して見ていれば、なんとなく感じるものがあると思っています。

客観的事項として確認するのは、その人のアカウントが、

・本名か匿名か
・プロフィール写真は何を使っているか
・プロフィールに何を書いてあるか

この3つです。

最終的に「会いたい」と思うかどうかは、とても主観的で「その人が気になるから」としか言えません。

それから、「違和感があるかどうか」は私には大事なポイントで、言葉で説明はできなくても、事前になにか「気になる、引っかかる」ものを感じたら、その人とは最初から会わないとか、少なくとも1対1で会うのは避けた方が賢明な気はします。
仮に会っても、「あれ?なんか違うかも」と思ったら頃合いをみて早めに帰るのがいいでしょう。(その辺は皆さん自分で気をつけてると思います)


2.私が会いたいと思う人

私がその人に会いたいと思う理由はとても単純で、その人をもっとよく知りたいからです。

今回について言えば、

・自分の価値観や感性に近いものを感じる人
・自分に啓蒙を与えてくれる人

この2つのタイプが「会いたい人」となります。

自分のビジネスにつなげたいとか、とにかく人脈を作りたいとか、そういうのは一切ありません。(「人脈」という言葉自体が好きじゃないですし)

プロフィールのアイコンが写真じゃない場合だと「顔を見たい(中の人を見たい)」という好奇心も、もしかしたら会いたいと思う理由になるかもしれません。
でも、私にはそれもありません。

自分が惹かれるツイートをする人。
その人に会って、もっとよく知りたい。

これだけです。


3.何を話したかったか、聞きたかったか

聞きたかったことも、話したかったことも、実は具体的には何もありませんでした。

「話してくれれるなら、なんでもいいです。なんでも聞きたいです」
「聞いてくれればなんでも話します。質問にはなんでも答えます」

というスタンスです(とても単純ですが)。
ですから、話題は決めてなくて、完全にオープンな状態でお会いしました。

正直なところ、聞きたいことも話したいことも特にないくせに、その人の貴重な時間を割いてもらうのは、とても申し訳ない気持ちになります。
罪悪感も少なからずあります。
でも、相手の方が会うことに了解くださったという事実に甘え、お時間をいただきました。

「話す」に関して言えば、2019年度の目標である「動く」には「自己開示」という意味も入っています。

「私、そんなに面白いところないし」、「話すようなこともないから」と思っているので、いつもであれば自分の話はそれほどはしません。
でも、今回はそこも意識して変えたかったのです。
何を話したいかというより、無防備なくらい素直な姿勢でいることを、今回お会いした方々との会話で実践するように心がけました。

そのおかげか「内向的には見えない」と言ってくださった方もいるので、自己開示という部分は、少しは達成できていたのかなと思っています。

「聞く」に関しては、話題が豊富で楽しかった方、貴重なアドバイスをくれた方、知識だけではなく人としての学びをくれた方など、みなさんとても個性的で自分を持っていらして、ありきたりな表現になってしまいますが、どの方からも、とても学びの多い時間を過ごさせていただきました。

その学びが、今の私の「動く」にもつながっているので、ほんとうに貴重な経験をさせていただいたと思っています。


4. 実際に会ってみた感想

会って「え?実はこういう人なの?」といった、意外な印象の人はいませんでした。

むしろ想像通りすぎて、既視感というか親近感、信頼感を感じます。
Twitterのように字数制限があっても、それぐらい「文章には人柄が出る」ものなんだなと改めて思いました。

あえて意外性があるとすれば外見的なものでしょうか。

Twitter上でしか知らないので、よほど事前情報がない限りは身長、体型、声の感じなど、当然ながらまったくわかりません。
実際に会って「背が高い」とか「こういう声なんだ」みたいなことは多少ありましたが、それぐらいです。

とりあえず、待ち合わせ場所でちゃんと見つけられるか、見つけてもらえるか、それだけは心配でしたが・・・。

とにかく、みなさんとても細やかな気遣いをされる方ばかりでした。

ありがたくて恐縮で、心から「申し訳ないな」と思ってしまう場面も少なからずありました。
でも、申し訳なく感じることは逆に相手に失礼になると思っているので、その気持ちは抑えて、素直に感謝するようにしていました。
(本心を言えば『すみません』を100回くらい繰り返したいような場面もあったのですが・・・)

会ってくださった方々には、直接言葉でお伝えした以上に感謝の気持ちでいっぱいです。

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5.不安との戦い?

知らない人に会うのは、やはりどこか不安なものです。

特に、自分から会いたいと思った相手であれば、悪い印象は残したくないですし、相手も「なんで自分に会いたいと思ったんだろう?」と、猜疑心まではいかなくても、多かれ少なかれ不思議に思っているはずです。

人に会うのが不安な場合、その原因はたいてい自分自身にあると思います。
「嫌われたくない」、「好かれたい」と思う心が不安を呼び、態度がぎこちなったり、緊張して話したいことも話せなくなってしまうのです。

人と会う際の緊張には大きく分けて2種類ある、と思っています。

・「どんな人なんだろう?今日はどんな出会いになるだろう?」とワクワクする気持ち(=期待感)
・「自分なんかが会いにいっていいのかな?どう見られるんだろう?」と自信なく卑下する気持ち(=不安感)。

この2つの決定的な違いは、自分の目線がどこを向いているかです。

目線の向き:
・期待感=相手(知りたい、仲良くなりたい、学びたい、など)
・不安感=自分(好かれたい、嫌われたくない、認めてもらいたい、など)

卑下する気持ちは謙虚さでも相手への遠慮でもなく、承認欲求からくる自分中心の視点、単なるエゴだと思うのです。

でも、「自分」はどうでもいいんです。
大事なのは「相手」です。

相手の貴重な時間いただいていることを思えば、自分の不安より相手への感謝が先になります。そして、感謝は相手への敬意につながります。
さらに、感謝と敬意は自己開示をする勇気になり、相手の話を傾聴する姿勢になります。

自分のエゴさえ捨てられれば、不安に思うことなんてないんです。

たしかに世の中にはいろんな人がいて、残念ながらいわゆる「相性の悪い人」もいます。でも、だからと言ってそれを怖がる必要もありません。
評価や批判、好悪なく、ニュートラルに「そっか、自分とは合わないんだな」という認識だけで十分だと思います。

Twitterやnoteなどでその人をフォローして、普段からその人の発言を見ていれば、何かしら感じるものは間違いなくあります。
仮に言葉で説明できなくても、感覚的に自分と合う(合わない)というのは感じますから。

私は自分の感覚を信じて「会いたい」と思った方々とお会いしました。
これまでの自分では考えられない、なんなら無茶と言っていいくらいの行動です。でも、やってみなければ結果なんてわかりませんし、実際にやって後悔もしていません。

結果を求めて起こす行動は動機も目的もわかりやすいですが、行動のための行動をしてみるのも、時にはあっていいのではないかと思います。

なんであれ、

「したい」と思ったら、する。

これじゃないでしょうか。

私は「会いたい」と思ったから、いろんな方に会いました。
自分の感覚を信じるのは大事だと思います。

とてもシンプルだけど、何かを「◯◯したい」と思うときが、自分にとってのベストタイミング。
考えすぎて躊躇して、チャンスを逃してしまわないようにしたいです。

・「まだ準備ができてない」→ いつなら準備が整うの?
・「若くないし・・・」→ 今より若くはならないよ?今が一番若いよ?

そう思います。

時間は有限ですから、思い立ったときは行動するようにしたいです。


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こちらに戻ってから、またいろいろな事情が生まれて、2020年後半には日本へ永久帰国することになりそうな気配です。

人生の大半を過ごしたこの国には、とても一言では表現しきれない複雑な思いがあります。
もともと日本生まれ日本育ちの純粋な日本人のくせに、「日本に住む」のが非現実的にすら感じられます。

2019年の目標は「動く」ですが、実際には「動き始める」と言ったほうがいいかもしれません。
6月、7月の日本帰国、そしていろんな方に会えたことで、確認できたこと、決心したこともあります。
人生の中での大きな転機となる帰国だったのは間違いありません。

私に会ってくださった方々に、改めて心からの感謝を込めて、この記事を書きました・・・


<本文中の写真は自分で撮ったものです。東京の思い出に。写真の飛行機は手前側のが私の欧州帰国便です。>

20年以上の海外生活に終止符を打ち、2020年後半には日本へ帰国します。サポートは皆さんとお会いするときのお茶代として還元させていただきます。