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再録本『diablogue.』 InDesignとカバーのはなし

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InDesignに「紙色スウォッチ」というのがありまして、デフォルトは白なんですが、色変えられて、紙の色をシミュレーションできるという。

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いつ使うんだ、と思ってたんですが、今回、役に立ちました。紙の色にちょっと黄みがあるのを知っていたので、それに印刷したら2色だけどなんとなくフルカラーぽい色の幅がでないかな、ということを狙っていたのですが、紙色スウォッチ使ってシミュレーションしてみたら、あ、いけるわ、と。普段だとクリーム色のベタ塗りを乗算で重ねたりして様子をみたりするんですが、このスウォッチつかうと全ページその処理できて、PDF書き出しのときは自動で白に戻る(というか無効になっている)ので。もちろんまったく同じにはならないし、そもそもシアンインキは一段明るいものを使うので、そこも予想しないといけないんですが、作業中の安心感が違いました。Illustratorにも「紙色のシミュレート」という機能があって、同じくいつ使うんだ、と思ってましたが、アートボードがたくさんあるときにはいいかもしれないです(こっちは設定がめんどうなので、1箇所くらいならベタ塗り乗算のほうが楽かも)。

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もうひとつシミュレーション系で、最初にそのまんまの画像でアタリをつけてたとき、分版プレビューでイエローと黒をオフにしてみたら、2色分解した後の状態をなんとなく予想できてよかったです。どうがんばって調整しても映えなさげなのはカットできるし。

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カバーのポラは、ほんもの(といってもジェネリックのなんですが)を写真とって、中に写真を合成してます。影のところも写真から抜いているので、透過しない部分と影の2枚構造になっています。影、ドロップシャドウだとどうしても平行になるので、フィルムのフチが反ってる感じにならないんですよね。いつかフェイクじゃなくってほんものを合成してやってみたい、と思ってたことをやりました。そしてこのファイル重いです。とても。

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こんなかんじ。元写真→フィルム部分だけ抜く→影を復活させる。

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角度つけて撮影したのをいくつかサイズを完全に揃えて素材化しました。

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最近は表紙とカバーもInDesignでやるようになりました。背の処理がらくなので。

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色はわたしにしてはものすごーく浅めに調整してます。おそらくPPかかると色が一段強くなるはずなので。現物みて、ちょうどいい塩梅になっていたので、計算通りです。こういう寄せ集めつくるとき、ビビッドな写真とぼんやりした写真を混在させるとまとまりにくくなるので、色調補正でどっちかに揃えたほうが落ち着きますね。ついついビビッドに調整してしまうけど。

https://alice-books.com/item/show/2755-28

現物見たかたはわかると思うんですが、クオリティ、商業誌と変わらないんですよね(『チノ語録』もね)。このクオリティの本が個人でつくれるのは、ひとえに商業誌刷るのと同じ機材持ってるにもかかわらず、小ロットを請け負ってくれる同人誌印刷所とか印刷通販があるからなんですが、もし今の文化が途絶えてしまったら、なんて贅沢なことができた時代なんだろうと、あとから思うかもしれない。と思うと、いまのうちにつくっとこうと。

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