【演奏会記録】松浦圭介マンドリンリサイタル~梅雨空のプレクトラム~

●マンドリンの演奏会を聴きに行ってきました。

今日は、気になっていたマンドリンコンサートを聴きに行ってきました。マンドリンといえばアンサンブルというイメージだったのでした。こちらのコンサートではマンドリンソロとマンドリン+クラシックギターの二重奏を姫聴くことができ、普段とは違うマンドリンを楽しめるということで、興味がありました。また、演奏者の方を間接的にではあるものの知っていたというのも、聴きにいくきっかけでした。

当日のプログラム


●内容

□第一部(マンドリンソロ)

幻想曲「桜」/縄田政次
虹の彼方に/Harold Aelen~松浦圭介
Deep Obsession/石橋敬三

当日のプログラム

第一部はマンドリンソロでした。音が伸びないマンドリンでどうやって演奏するのか考えていたところ、同時に複数のコースをストロークしたり、間髪入れずに小刻みに音を鳴らすことで、クラシックギターのソロのように複雑な和音を響かせていました。また、ピックで弾くだけでなく、オクターブハーモニクスや、ピチカートなどのクラシックギターでも使われる奏法も多用されており、同じ撥弦楽器であるということを実感しました。

演奏についてはもちろん素晴らしく、マンドリンの煌びやかな音色は聞いていて美しく、曲数は3曲ほどでしたが、ソロとしてのマンドリンを堪能することができました。

□第二部(マンドリン+クラシックギター)

演奏会用演舞曲/C.Munier
埴生の宿/ H.R.Bishop~福屋篤
紫陽花/莉燦馮
ナポリ狂詩曲/R.Calace~川口雅行

当日のプログラム

第二部はマンドリン+クラシックギターの二重奏でした。奏者の方が話されていた通り、マンドリンは金属弦の煌びやかな音、クラシックギターはナイロン弦の素朴な音、それぞれが組み合わさることで、聴き易く味わいのある響きとなっていました。クラシックギターは和音を出せるため、低音部分をしっかりと支え、その上にマンドリンの音が乗ることで、まさにお互いを引き立て合うような演奏でした。マンドリンアンサンブルにおいてクラシックギターが使われる理由がわかった気がします。

演奏された曲の中だと、紫陽花は自分でも演奏したことがありました。ファーストをマンドリンが演奏することで、クラシックギター二重奏の演奏とは違う、華やかさがあると感じました。それ以外の曲もこの編成ならではという演奏であり、聴いていて非常に満足しました。

ちなみにアンコールは虹の彼方にであり、クラシックギタリストの佐藤弘和さんが編曲された楽譜だそうです。第一部にあったマンドリンソロのものとはまた違った雰囲気であり、演奏会の締めにもふさわしい選曲でした。

●まとめ

アンサンブル楽器としてしか知らなかったマンドリンの新たな面を知ることができました。同じ撥弦楽器であるクラシックギターと奏法が共通していたり、ソロならではの技巧に富んだ曲など、マンドリンという楽器をしっかりと楽しむことができる良いコンサートでした。
最近はクラシックギターに限らず、バンドネオンやチェロなど様々な楽器のコンサートを聴きに行っており、今後もこういった色々な楽器を演奏を聴きに行き、音楽に対する知見を深めていきたいです。

●レッスン記録 2023年6月24日

【レッスン曲】
1:25のエチュード Op.60-24/M.カルカッシ
2:25のエチュード Op.60-25/M.カルカッシ
3:水面に映る影によせて/J-M.レーモン

1: 25のエチュード Op.60-24/M.カルカッシ

後半の間違いについては練習を重ねることで正しく演奏できるようになりました。一方で、まだ不安が残っているせいか、無意識の内に弱く演奏してしまい、もっと勢い良く演奏してほしいと指摘されてしましました。慎重になるのも良いですが、それで演奏ができていないというのは本末転倒なので、まだまだ練習が必要です。
今日は時間の関係で後半部分だけをレッスンで取り上げましたが、次回のレッスンでは曲全体を通して、曲を終わらせられるようにしようという話になリマした。最後の仕上げということで、細かい部分にも注意しながら練習をしていきます。

2: 25のエチュード Op.60-25/M.カルカッシ

ついに辿り着いた25のエチュードの最後、No.25です。曲は4分の4拍子でありながらほぼ全ての音符が16分音符であり、しかもテンポが速いというこれまでの総まとめにふさわしいというべき曲です。
今回は練習時間の関係で、最初のリピートまでの部分を練習し、レッスンで演奏しました。スラーを強く叩きすぎて変なアクセントがついてしまっていたり、運指を書き間違えて上手く弾けないなどなかなか大変ではありましたが、遅いテンポながら通すことはできたという状況です。
とはいえ、この曲はここからが非常に長く、しかもテンポが速いということで、仕上げていくのはかなり時間がかかってしまいそうです。この曲がレッスンで終わるのに何ヶ月かかることになるのか、険しい道になるでしょう。

3:水面に映る影によせて/J-M.レーモン

先生とも相談した結果、好きな作曲家であるレーモンの曲をレッスンで取り上げることとなりました。水面に映る影によせて(原題:Pour un reflet dans l'eau)は短いながらも綺麗な曲であり、まさにレーモンらしい曲です。
好きな曲であったため、練習自体は順調に進みました。メロディーをしっかりと伸ばそうと練習していましたが、二分音符を強く弾きすぎてアクセントがおかしくなったり、強弱がちぐはぐになってしまったりと、自分勝手な解釈で曲の雰囲気を崩してしまったことを先生に指摘されました。本来は慎重に音を確かめていくべきところ、気持ちが先行して注意深く曲を見れなかったことが大きな反省点です。
曲を練習し始めたばかりでまだ修正は効く段階なので、指摘された箇所をしっかりと反省し、より良い演奏を目指していきます。




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