見出し画像

塾のアルバイト

こんにちは、のじです!

今回は塾について書いてみようと思います。僕は大学に入学してから今年の2月までずっと集団塾で講師のアルバイトをしていました。日本に帰国してからも塾講師のバイトを継続するつもりです。2年以上バイトしている中で色々なことがあったので、振り返りながら文章を書いてみようと思います。

そもそも塾でバイトをしようと思ったのは、昔学校の先生になりたかったからです。小学生の頃はずっと学校の先生になりたくて、家でも先生の真似をしていたくらいです。中学校に進学してからちょっとずつ夢が変わり今に至りますが、もし人生が3回あればそのうちの1回は学校の先生になりたいと今でも思います。それに加えて、自分が勉強してきたことも活かせるし、時給もそれなりに良いということで塾のバイトを始めました。塾には個人塾と集団塾がありますが、自分は黒板を使って複数の生徒の前で授業するのが夢だったので、集団塾を選びました。たまたま家から近くにいい塾があったので、そこにしました。そこの塾が公立高校に進学したい中学生がメインターゲットの塾で、自分自身も小学校から大学までずっと国公立だったので自分の経験も生きるかなと思いました。公立高校は当日の入試も大事ですが、同じくらい内申点も大事なので、学校の授業での取り組みや定期テストについても自分の経験からアドバイスができるだろうという動機もありました。

今の塾は非常に良い塾で、最低限のルールはあるものの講師のやりたいように授業をさせてもらっています。最低限のルールというのは、毎回宿題を出すことと、授業のはじめに前回の内容に関する小テストをすることです。1年目は一応カリキュラム通りに授業をしましたが、2年目以降はカリキュラムをほとんど無視して、自分で1年間のプランを立てて授業を進めました。小テストやプリントもいつも自分で作成しています。一応過去の先生方が作成された小テストはデータとして残っているのですが、自分の話した内容や宿題に出した内容を理解して欲しいので、自分で作成しています。最初は大変でしたが、慣れてくればそんな時間がかかるものでもないですし、何より色々工夫できるので楽しいです。1年目から受験学年を担当させてもらっていましたが、模試がない月には自分で模試問題を作ってやってみたこともあります。教室内の偏差値なんかも出してみたこともあります。

塾の講師の仕事は勉強を教えて、生徒の成績をあげることが一番なのですが、自分なりに意識してやっていたことがあります。それは、自分が「勉強を一緒に頑張れるお兄さん的存在になること」です。この塾では大学生講師は自分が大学生であることを隠さないといけないことになっています。そうはいっても、社員の先生方は比較的年齢層が高めなので、生徒たちはこの人は大学生なんだろうなと気づいていると思います笑。社員の方も皆さん口を揃えていうことなので別に言ってもいいと思いますが、年齢が上の方が多いので、生徒との感覚が離れていることがたまにあるんですよね。社員の方と生徒の間にいるのが大学生講師である自分なので、両者の間に立って教室全体が上手くいけばいいなと思っています。ちょっと上から目線な感じもしますが。

「お兄さん的存在」であるとは言いつつも、生徒に舐められてはなりませんし、そこはいい関係性を築けていると思っています。距離を置くときは置くけど、授業が終わればグッと距離を縮めていく感じです。授業中うるさい子とは徹底的に仲良くなるようにします。仲良くなればこっちの言うことも聞いてもらえますし。授業中も徹底的にいじります。発言を求めるときは真っ先に指名します。そうやってクラスのムードメーカ的な存在の生徒と関係を築くことで自分の思い通りに授業を進められるんですよね。この時に周りの生徒を置いていくとそれはそれで他の生徒からの信頼を得にくくなるので、いかに周りを巻き込みながらムードメーカーの生徒をこっちに引き込むかがポイントです(僕の意見です)。

僕が中学生や高校生の時、先生からやけに好かれているなと思う友達が複数いました。当時の自分の中では、先生はどの生徒にも平等に接するべきなのになんかずるいなと思って見ていました。でも実際に塾で働いてみてちょっと分かった気がします。先生も所詮は一人の人間だし、絶対に好き嫌いはあります。一緒にいて心地良い生徒とめんどくさいなと思う生徒。授業中誰も発言してくれなかったり、クラス運営する中で上手くいかない時に、先生が気に入っている子に助け舟を求めて絡みにいくのは自然なことだなと思いました。自分もどの生徒とも平等に接しないといけないと思いつつも、特定の生徒と仲良くしてしまっていた時もあります。もちろんそう思わせてしまったな、と気づいた時には後で声をかけたりしてフォローすることは怠らないようにしています。

去年一年間見ていた生徒の話です。彼は一番忘れられない生徒ですね。その子は当時中学2年生で野球部でした。明るくて素直だし、誰からでも間違いなく好かれるタイプ。クラスのムードメーカーでもあります。初めてこの子がいるクラスで授業をした時、彼と仲良くなれればこのクラスでの授業は間違いなくやりやすくなると思いました。それ以降、一刻も早く彼と仲良くなれるように努力しました。自分も中学から運動部に入っていたこともあって話は合いました。そして彼も教室に来るや否や、自分のところにきて、週末にあった野球の試合のことや学校での話をしてくれるようになりました。「先生、腕相撲しよう!」と言われて、授業が終わった後腕相撲もしていました。流石に21歳の自分が中学2年生に負けられないなと思っていたのですが、彼はガタイがよくて、身長も175くらいあるのでいつもいい勝負で勝率は50%くらいでしたね笑。腕相撲した後には、彼を中心に生徒が黒板の前に集まってきて、15分くらい学校の話とか中学生の恋愛事情とか面白い話をたくさん聞きました。なんか中学生に戻った気持ちになって、毎週その時間を楽しみにしている自分もいました。今振り返ってみると、先ほど書いた「一緒に勉強を頑張るお兄さん的存在」は達成できていたのかなと思います。生徒ととったコミュニケーションの量には負けない自信があります!

そして何より、テストの点数が上がった時や生徒が志望校に合格した時は本当に嬉しいですね。ずっと頑張っていた生徒の良い報告を聞いたときは特に嬉しいですね。受験は努力することの楽しさとか達成感を感じるには最高の経験なので、そこで得た喜びを次のステージで頑張るモチベーションにして欲しいなと思います。

もちろん授業が思い通りに進まなかったことや生徒と上手くコミュニケーションが取れなくて悔しい思いをしたこともありましたが、塾でアルバイトして本当に良かったと思っています。順序立てて説明することも上手くなった気がするし、色々なタイプの生徒がいるので、それぞれの生徒にあったコミュニケーションの方法を考えることができるようになりました。学生のアルバイトってお金を稼ぐことがメインの人が多い気がしますが、塾で良い経験をお金をいただきながらさせてもらえて感謝しています。

今年の3月で3代の中学3年生を見送りましたが、卒業した生徒たちは今何をしているのかな、頑張っているかな、と思うことも多々あります。将来、社会で彼らと再会して一緒に仕事ができたらいいなとか思います。当時彼らが自分をどんな風に見てたのかとか、思い出も含め話ができたら楽しそうだな。

長くなりましたが、今回は塾のアルバイトについて書いてみました。日本に帰ってから塾で働けるのが楽しみです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。現在、のじは10月1日までにXのフォロワー1000人を達成を目標に発信しています。まだXをフォローしていない方は、フォローしていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?