マジック・ザ・ギャザリングVtuberファンデッキ、通称Vパウパーの話その3

ムーブメントにしていきたい

推しをマジックで再現するという遊びを始めて3か月くらいになった。初回はこちら。

その後、第2弾もやった。

後述するけれどもこれはやっていてやはり楽しいし、やる人が増えてバトルの組み合わせが増える方が楽しいという事を同じ志のアキラ君と強く感じている。これはムーブメントとして行けるだけの魅力があるのだから、とうぜんそうしたムーブメントにしていきたい。今回は774incを超えてにじさんじのデッキも紹介し、門戸を広げていきたいし、改めて魅力を語っていく。

加賀美ハヤトデッキ

この遊びをするようになってから、加賀美ハヤトファン(MtGプレイヤーではない)の方から「カリスマの尖兵」を使ってデッキが作れないかとご相談をいただいた。白でクリーチャートークンを出しまくる感じで加賀美インダストリアルをイメージしていきたいが、加賀美ハヤトは火力も売りなので、白赤で作って行く事に。

〇クリーチャー
カリスマの尖兵(白のカリスマ、脳筋)
機知ある怨怒取り(社長には太鼓持ちもいるかな、と。インダストリアルの社員が増える度に相手にダメージを与える)
歌鳥の売り手(ゲストのチャイカ)
ギラプールの歯車造り(インダストリアル社員として欲しい)
名射手、アーシー(やはり玩具は欲しい。レアだけどまぁそこまで強くないしいいか)
黎明運びのクレリック(これはちょっと妨害の手数的に辛かったので例のつよつよおじさんを導入。インダストリアルの社員か、社築だろう。)
魂の管理人(ちょっと加賀美の好きな遊戯王っぽさがある)
〇インスタント・ソーサリー
神聖なる矢(加賀美の立ち絵、ビーム打ってるっぽいのある)
一瞬の瞬き(加賀美の立ち絵、ビーム打ってるっぽいのある)
刃による払拭(加賀美の立ち絵、剣振ってるっぽいのある)
身震いする発見(遊戯王とかやっている時に加賀美が「あれ?これあるな…これあるな!?」みたいなことを言うのを意識)
求人活動(インダストリアル社として)
三つぞろいの霊魂(求人活動闇版)
投げ飛ばし(フレーバーテキストの「ひるむな、たじろぐな、恐れるな」はちょっと加賀美っぽい。社員を投げてダメージを稼ぐ)
〇土地
平地・山・風に削られた岩山

怨怒取りを起点としつつとにかくクリーチャーを出し、加賀美本人(カリスマの尖兵)で一気に殴ったりする。ちまちま回復したり敵の攻撃はチョコチョコ止めたりしつつ遊べる、初心者向けっぽいデッキになった。

実戦1回目でアキラ君の作った夢追翔デッキと対戦し、夢追の召喚した犬山たまきに苦戦するという楽しい試合が出来たので印象がいいデッキでもある。

堰代ミコデッキ(ベータ版)

もともとカタシロと朗読はすごくいいなと思っていたのだけれど、ななしふぇすJUMP!で最高だったのでデッキを作る事にした。

〇クリーチャー
クウィリーオン・レンジャー(古い方。ちょっとビジュアルが苦しいがショートカットなので採用…)
森のレインジャー(ビジュアル。MtGの世界ショートヘアがいない…)
仮面の番人(ビジュアル)
鋸刃蠍(ミコのしっぽに形が似ている)
薄暮の軍馬(マイクラでの馬「†漆黒ノ叫ビ†」より)
マルコフに選ばれし者(堰代ミコと言えばカタシロ)
アメーバの変わり身(使い魔くん)
ファーティリド(使い魔くん。ミコのイラストに似てる)
大食の客人(ハニスト仲間、メアリとして)
略奪する破戒僧(ハニスト仲間、パトラとして)
日和見吸血鬼(ハニスト仲間、シャルとして)
気前のいい野良猫(灰猫ななし)
〇インスタント・ソーサリー
巨大化(体重は70トンまで増える)
レインジャーの悪知恵(ビジュアル)
救助の手(悪魔が救う協会)
君たちは酒場で出会った(ハニストをイメージ。喫茶店では?)
パイ包み(ハニストをイメージ。ミコがGカップだからではない。)
食餌の時間(ハニストをイメージ)
〇アーティファクト
終わりなき休息の器(堰代ミコと言えば眠り)
虹色のレンズ(一番眼帯っぽかった)
〇土地
森・沼・島・ジャングルのうろ穴・お菓子の小屋(ハニストだし)・未知なる安息地(眠り)

ハニスト仲間が全員吸血鬼になった(シャルはビジュアルそのものより青色で日和見な所が採用理由)ので、マルコフに選ばれし者でカタシロをやる事にした。地味に多相の使い魔君や仮面の番人でもマルコフが起動する。頑張ってシャルやメアリその他で回復したついでにパトラがチクチク殴るのが大事。

もうちょっとうまく回る感じに出来そうな気がするんだよな。。。

闇の大浦るかこデッキ

「今日も元気にメメントモリ」、大浦るかこさんに関しては黒も作りたいなと思っていたし、初めて作った時の青るかこがあまり回してて面白くなかったので思い切って作り直し。

〇クリーチャー
潮の虚ろの大梟
護輪のフクロウ
欄干のスパイ
魂刀のスパイ(イラストが図書館なのもグッド)
囁く兵団(新たなる諜ホー員たち)
〇インスタント・ソーサリー・エンチャント
翼ある言葉
取り繕い
高尚な否定
錯乱プロトコル(「とにかく、それを落としましょうか」というフレーバーテキスト、あまりにるかこ過ぎる)
安全維持
渦巻く知識
高揚する書物
やり場のない悔恨(たまに過去の反省の話滅茶苦茶するので)
命取りの論争
忘却の飢え(食べ物持ち寄る企画で水とかしか用意しないの、忘れてる半分だと思う)
眠りの秘薬
恐ろしい死(今日も元気にメメントモリ)
可能性の揺らぎ(シュレディンガー、来た)
はね返り(はね返すよね…!)
ファイレクシア流諜報術(スパイですし)

やっぱり一番推しているのでイメージが湧くやすく、足したいものをどんどん足していくことが出来ている。このデッキはプレイしながら喋ってて楽しい。

実はるかこデッキに限らず、龍ヶ崎リンデッキに新メンバー分のカードを入れたり、ちろ先デッキに修正をしたりしているのだけれど、本当に日々カードリストを眺めていて楽しい。モダンや統率者もボチボチ作らないといけないのだけれど、やはりこういう、日々別の事からデッキイメージを考えていられるのは楽しい。

改めて、推しデッキの魅力を

一言で言うと、通常のデッキを作る時よりもマジック・ザ・ギャザリングの事を考える時間が長くなるし、推しについて考える時間も長くなる。

推しの配信を見ていて「お、今のカードに再現できそうじゃないか?」と思うし、またまた逆に、MtGのカード(なんと数か月に1回新シリーズが出るのよな、今)が新しく出れば推しをイメージしたものに使えるかを考える事になる。単にデッキを考える以上に常日頃からMtGを意識する事が多くなるし、推しについても考える事が増える。そういう解像度を高める行為を行って行く事で、マジックについても推しについても理解が深まる。そのうえでバトルをする。そもそもそのバトルもかなり緩いなか、ルールの確認を行っていける。結果、正直、Vパウパーは初心者向けですらあると思う。

また、解像度を高め、デッキという形で表現する事は同人活動としても十分に機能しているというのは第1回の時にかなりしっかりと解説しているのでそちらを参照していただきたいが、加えて先ほどの大浦るかこデッキのように、後からの改善もできる事は特筆しておきたい。ある意味で永遠に終わらないという点もあるが、「推しを表現する」という活動自体は文や絵やそのほかのモノづくりにおいてもなかなか第一歩を踏み出しにくいが、これ自体をより広めてフォーマット化できれば、「推しを表現する」という活動のなかでかなり入りやすいジャンルになるのではないかと手ごたえを感じている。

恐れずに始めてほしい。全力で相手するし、相手する時の僕らは別にそこまで強くない。最高では?

で、今Vパウパーってどんだけあるの?どこで遊べるの?

ひとまず、これをムーブメントにしたいと思っている私とアキラ君のデッキはこんな感じ(2022年12月18日現在)

自作のVパウパー
大浦るかこ2種 ※2個目は今回ブラッシュアップ
月野木ちろる
あにまーれ(偽)
龍ヶ崎リン
堰代ミコ
加賀美ハヤト

アキラ君が作っているもの
湖南みあ
月野木ちろる(私のとは違うが、授業初日が入っていて楽しい)
宗谷いちか(青、黒。…黒なんだよな)
柚原いづみ(おもちゃ好きらしいアーティファクトがバンバン出てくる)
夢追翔(夢尾の鷺がキーカード。案外妨害が多くて夢追らしさがある)
犬山たまき(ゲストとしてクリーチャートークンがワラワラ出てくる。)

Vと戦わせる用のイメージデッキ(未紹介)
バーン(炎上チャレンジが出来るよう。Vパウパー向けで調整してある)
ネズミの暴走族(Vに絡む悪漢集団的イメージ。大牙勢団の襲撃を中心とした機体・エネルギーカウンターデッキ)

どこで遊べるかというと、毎週土曜日に秋葉原のMtGRestaurant Rishada…の下のフロアでやっている秘密基地プロジェクトで遊べる。真面目なマジックはリシャーダで、Vパウパーは秘密基地で、という棲み分けが出来ているし、両店は行き来をして問題ないので、是非遊びに来て欲しい。作り方のステップなども解説出来ると思う。


↑クリエイターと言われるのこっぱずかしいですが、サポートを頂けるのは一つの夢でもあります。