2022.11.12 鴨川建築塾 藤井章先生

心地よい建築を考え続けた日本を代表する建築家『吉村順三』(写真)。今回の講師は藤井章先生。吉村順三設計事務所出身の建築家です。吉村先生とのやり取りの中で得た設計作法のようなものを聞かせてくださいました。

具体的には、アプローチは見せ方や隠し方を工夫して狭い空間でも雰囲気をつくること。階段を利用した空間の見せ方、トイレの出入り口の考え方、食卓の在り方など。それ以外にも浴室の考え方や、間取りは回れる動線を複数重ねることなどなど。

最後に照明について面白い話がありました。

ある現場で工事担当者が施主から「照明計画が暗いのではないか」と言われたと相談された時の吉村先生の言葉。

「家中明るくすると日本人の平坦な顔がのっぺりと見えてしまう。明暗をはっきりつけた照明計画の方が目鼻立ちがすっきりとした美人に見えますよ」と。こういう話の持っていき方がさすがだなぁと感心です。

さて今回は設計課題があります。楽しそうな条件なので思い切った提案を考えよう!

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