ニーズに応えること、と事業化の距離を埋めていく

「お客様あっての商売」というのは、社会の中で収入を得ることの大原則、ではあります。当業界のたいへん技量のあるエンジニアの方の言葉ですが「高度な、良いものをつくっても、売らなければ」「売るのはたいへん。作れる、製品を良く知っているから売れるというものではない」「売る苦労は作る苦労とはぜんぜん異質」。
世の中に知ってもらって、買ってもらう、というデザインをしてそのデザインをつくり出し、そのモデルを動かし続け、需要の変化に合わせて修正し続ける、ということが「事業」には求められます。
単純に「お客様が”して欲しいこと”に応えて実現する」のみでは事業とまでは言えない。

昨日記した日記の中に
「通信業の、ソフトウェアに対する需要(動機)」
「それを供給者側(ソフトウェア屋側)が論じる理由」
と書きました。前者がデザイン、モデルにあたるでしょう。後者はその当事者性、使命感の持ち方を指すように思います。

冒頭、「お客様のニーズに応えること」と課題提示されたところで、「お客様のニーズに唯々諾々と応じているだけではスマートフォン(iPhone)は生まれなかっただろう」という反論がありました。経験上、どちらかと言えば後者に真実味を感じます。
当社のシゴトでも、顧客のニーズをあまり深く考察せず、需要の本質を見極めず、その言葉を文字通り「鵜呑み」にして成果を出そうとすると、たいていCSは高くならない、これを当社では「お客様は、ご自身の需要を必要十分には言語化しないし、する必要もない(当社がする)」と定義しています。
その需要の「事業化」となれば な お さ ら です。

あらためて。「通信業の、ソフトウェアに対する需要(動機)」=デザイン・モデルについてこの3年間、ここで概論に触れてきました。当社のこれまで四半正規余の事業について振り返り、事業環境・情勢の変化に合わせてのアップデートを折々にふれて組織的・恒常的に行っていきます。
この毎日の言語化がチームワークの役に立つものと期待しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?