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PANK PONK magazine vol.3 休日の過ごし方

こんにちは!レペゼンうどん県、浜吉竜一です!
といってもうどんは月に1度くらいしか食べません。そんなに好きじゃない。というか食べもの全般にそんなに興味がありません。
昔付き合ってた女性はおいしいものを食べると脳内麻薬みたいなものがふぁーっと出てしばらく幸せな気分で過ごせると言っていましたが、僕はそんな経験をしたこと一度もありません。羨ましいです。
最近はオールドファッションのドーナツが好きでよく食べるのですが「うまいな」はい、終わり。1秒も幸せが続きません。どちらかというと欠乏感をうめてるだけの感じです。煙草と一緒です。
ちなみに煙草を吸い始めたことは人生で数少ない本当に後悔してることのひとつです。まだ喫煙の習慣のないひとは吸わないほうがいいですよ。チェーンスモーカーマザコン多い説という仮説もたててるのですが、これもまた機会があれば、書いてみたいと思います。

また前置き長くなってしまいましたが今回のお題は「休日の過ごし方」です!
ここ最近は休日や曜日という概念が自分からほぼ欠落してるのでまずは昔のことをから考えてみます。
16歳から22歳くらいまでは鬱が酷くて24時間のうち12時間以上寝ると夢と現実が入れ替わって夢の方が現実になるのではないかと思い、眠くなくても必死で寝てました。今いる世界が入れ替わったあとの夢の世界かどうかはわかりませんが。
今、自分は実年齢より若くみられがちなのですが、ずっと寝てたから成長してないのではないかと思います。現在38歳ですが起きてた時間だけだと30歳くらいの人と同じくらいしか活動してない。もし起きている時間しか成長しないとしたら30歳くらいの人と一緒だと勝手に思ってます。
たまに考えるのですが、生後すぐ植物人間になってしまった人が60歳くらいで目覚めたらどうなるのだろうか?60歳の見た目でおぎゃあとか言ったり「いない、いない、ばあ」できゃっきゃしたりするのだろうか。いやそもそも60歳の見た目になるのだろうか?

20代は東京に住んでいたので起きたら新宿のディスクユニオンに行きレコードやCDを物色してDUGというジャズのかかってるお店でコーヒーとバナナケーキを食べながら買ったCDのライナーを読むのが好きでした。
当時はレゲエかアンビエントやエレクトロニカをよく買っていて、ジャズはたまに買うくらいでしたが、ジャズ喫茶でジャズじゃない音楽のライナーを読むというのが僕のなかでスノビッシュでよい感じの塩梅でした。
思えばこの頃から異化というかギャップというかそういうものが自分の生理現象として心地よいみたいなのがあったのだと思います。そういう感覚がのちのノイズ喫茶とかに繋がってるのだと思います。まあ単純に天邪鬼なだけかもしれませんけど。
ちなみに、この過ごし方のポイントは開店すぐに行って昼すぎくらいには家に帰ることです。昼過ぎになると人が多すぎてしんどくなる。なので昼過ぎに帰ってから買った音楽を聴きながらお昼寝するのが至福の時間でした。レコードが終わってから発するちりちりしたノイズも心地良くてよく眠れました。

29歳からは自営業務になったので定休日もぼけーっとしようとしても何かやれることや、忘れてやってないことがあるのでないか心配になってしまい全然落ち着かなくなってしまいました。あんなにぼけーっとするのがすきだったのに。
この頃から休日という概念が自分から消滅してきたと思います。曜日の概念は週間少年ジャンプで「ハンター×ハンター」が休載してる間はほぼありません。給料日もないので月の感覚もなくなってきてしまいました。
なので雑誌でも定期購読して月日の概念を取り戻したいのですが特集によっては面白そうだと思う雑誌がいくつかあるだけで毎号買いたいと思う雑誌がありません。若林恵さんが編集長だった頃のWIREDは毎号買っていたのですが。。
WIREDが好きなのは先端のテクノロジーを紹介するのですが安易にお金とかビジネスに結びつけなくて理想を語ってるところです。
僕が子供の頃(昭和から平成初頭)にはよくあったと思うのですが未来はこうなってる。みたいなわくわくするビジョンを示してくれるところ。ドラえもんの中身とかの図解図とか載ってた子供向けの本。ドラえもんは実はハイテクノロジーで空中に何ミリか浮いているので足が汚れない!みたいな感じの。たぶん後付けで適当に書いてるだけだと思うけどわくわくしてた!!真鍋宏さんの見開きのイラストとかね!

そもそも休日とはなんなのでしょうか。1日中、仕事がない日のことだと思うのですが、仕事とはなんなのでしょう。基本的にはお金を生み出してる時間か、もしくはお金を生み出すための準備の時間のことなのだと思いますが。

たまに仕事術みたいな本とか覗いてみるとよく仕事/プライベートとかインプット/アウトプットみたいな区分けとかで円グラフが書いてあるのですが、僕の場合はそんなくっきりしてるわけでもなくマーブル模様みたいに溶けあってる感じです。

例えば僕は現在はほぼ無職なのでウーバーイーツの配達で生計をたてているのですが、これは仕事(お金を生んでいる)とトレーニング(お金を生んでいない。)を兼ねています。さらに耳ではオーディオブックで本を読んでいます。さらに言うとこの文章も合間にちょこちょこ書いています。(スマホのエクリチュールもあるのだろうか?あるのだろう。自分の実感として)

同じ時間軸にいろいろなことがレイヤー構造で重なっているのであまり仕事(だけの)時間という感覚は薄い。といって休日でもない。

いつ頃からそうだったのか記憶がないのだけど自分はかなりの時間効率化フェチで何かふたつ以上のこと同時にやろうとする癖がある。エレベーター待ってる時は、文庫本をさっと取り出して読みながら爪先立ちでトレーニングしたりする。
エレベーター待ち、読書、トレーニングをひとつの時間で3つこなしたぞ!時間得した!!気持ちいいー!!!と思ってしまうのです。貧乏臭いですね。

僕は昔から読書と音楽鑑賞が好きなのですが、このふたつは同時に無理なくできる、むしろ相性が良いことがずっと好きである理由なのかもしれません。

同時にやらない/出来ないのは睡眠、ジョギング(音楽とか聴かない。頭からっぽにして瞑想してる感じに近い。じっとしてるの苦手なので走ることが自分なりの瞑想)、誰かと一緒にお酒を飲む時間(出来るだけ非建設的などうでもよい話をするのが望ましい。そう、まさにこの連載のようにだ)。あと最近はちょくちょくサウナに行ってる。これらの時間が自分の中で休日。

今回は「休日の過ごし方」というお題でしたが、自分が休日にどう過ごしてるかというよりは、その場その場でなにをするかによってその瞬間に休日(休息)になるのです。

では最後に恒例の(?)映画紹介したいと思ったのですが「休日の過ごし方」の映画がまるで浮かんできません。やめようかと思ったのですがやはり形式にしたがうことはある程度大事だと思ったので必死にひねりだしました。山下 敦弘監督の「もらとりあむタマ子」です!

だいぶ前に観てあまり覚えてないし、見返すのも面倒なので適当な紹介で間違えてるかもしれませんが主演の元AKB48の前田敦子さんの演技がだらだらとした、だらしないタマ子にばっちりはまっていてなかなか面白い佳作だったと思います。アイドルってチャキチャキして元気なイメージなのですがこっちが本性ではないかというくらいハマってました。

ニートのタマ子さんが親に怒られてアイドル募集に応募するために小学生のパシリを使いプロフィール写真を撮りに行くところが面白くてそこが印象に残っています。AKB48のことはある時までは現代社会を誇張しディストピアとしてわかりやすく提示するアート作品だと思って眺めていました。投票券をお金で買えるとかね。たぶん実際も裏ではある程度そうなのだけど、そういうことを表にわかりやすく提示する。「こんな世界嫌だろー」と偽悪的に。まあバンクシーみたいな感じだと思ってました。

アイドル興味ないので適当に印象論だけで書いてしまいましたが、興味があれば観てください!先日観たジム・ジャームッシュの「デッド・ドント・ダイ」は僕には全然面白くなかったので、それよりは面白いはずです!!
(ジャームッシュ嫌いではないです。むしろ好きな方です。思い出補正ありだと「ストレンジャー・ザン・パラダイス」が押しですが作品の内容的には「ゴースト・ドッグ」「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」が面白いと思います)

まあでも「デッド・ドント・ダイ」も僕の文章よりは面白いはずです。まあでも僕の文章も脳に有毒でないだけ、くだらない自己啓発ビジネス本や嫌韓本よりは面白いはずです。
まあでも(以下しばらく続く).......fin

Photo by Hamayoshi Ryuichi


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