誘われる田舎者

大阪へ向かうと、洩れなく何かを得て帰る。なんだろう。出会う人が素晴らしいのか、田舎者だから都会へ出るだけで何か影響を受けるのか、はたまたその両方か、はたまたまた別の原因があるのか、わからない。そして何を得たのかも、わからない。でも私の中で何かが一寸だけ新しくなるような、大阪へ行くとそんな気がするのだ。

これからまた定期的に大阪へ行く事になりそうだ。工楽ノ佑君、是非に来てくれ、と誘ってくれる人がいる。そんな事を言われて厭な気がするはずが無い。体調の問題さえ無ければ、喜んで行くつもりだ。

何故大阪へ誘われているのかと問われると、少し困る。ただ私と個人しては信頼出来る人へ会いに行き、大阪から刺激を貰う為に行く、という事になる。フラフラと田舎から出ていくそんな若者を、何か面白がってくれれば私は幸いだ。私も楽しい時間を過ごしたい。

ところで、心斎橋筋商店街の辺りをウロウロしていたのだが、もうコロナウイルスというものは忘れ去られたのだろうか。街は大勢の人で溢れていた。良い事だ。コロナコロナと騒ぐ世間が私は嫌いだった。そんなものなるようになるのだから、適当に対応しておけば良い、という楽観論が私の主張であったが、そんな主張をする必要はもう無くなった。あのお店もこのお店も、よくこの荒波を乗り切ったものだ。荒波に襲われても逞しく今も街を盛り上げてくれている商店には尊敬の念を述べる他無い。皆様方の商売繁盛を、ここに願う。

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