見出し画像

らむねはなび

押し込まれたガラス玉は

外へ出られぬ思いを託し

無数の玉を作りながら落下する

押し寄せる泡玉たちは

必死に押さえる手をかいくぐり

放射線状に解き放たれる


一瞬だけの明滅に

笑顔あふれる驚きと

切なさ伴うその心


水中花火に思いを馳せる

心の生地に刻まれた

少年時代の泡花火



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?