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安倍晋三暗殺事件について考察する文章をFBに投稿したところ2日間の垢BAN喰らったので、noteに転載しておきます。

安倍晋三の横死についての考察文をFacebookに投稿したところ、なぜかその投稿が「危険な人物および団体に関するFacebookコミュニティ規定に違反」していると判断され、2日間のサスペンドを喰らってしまいました。(しかし横死って完全に死語ですな。でも今回の事件を表すのに最も適切な言葉だと思いますよ)

自分のメルマガ用の原稿を書く前の頭の整理として書いた文章にすぎませんし、たかだかFacebookへの投稿文でしかないんですが、このままお蔵入りさせるのも勿体無いので、noteに転載することとします。

以下、当該原稿です。よろしゅうに。


 代議制民主主義や選挙や投票なるものが「昔は、物事を決める時に、内乱や戦争でバンバン人を殺してたけど、人殺しで物事を決めるのは良くないから、お互い殺し合うのを避けるために、選挙で投票して物事決めましょう」という代物だから……と言う意味においては、安倍晋三の暗殺は「民主主義への挑戦」ではあるのだろう。

しかし、今回の安倍暗殺の下手人が、たとえば、濱口雄幸や伊藤博文を狙った暗殺者のように、暗殺者なりの「深い憂国の念」や「社会の理想像」を有していたかと言えば決してそうじゃない。これまで報道されるところによると、あくまでも暗殺者の動機は「統一教会に家族を崩壊させられた」という個人的恨みでしかないし、しかも暗殺者が最終的に狙っていた本丸は、安倍晋三ではなく統一教会の幹部だったとさえいう。

そうした意味からは、これだけの大きな事件であるにもかかわらず、安倍晋三の暗殺には、全くと言っていいほど「政治的な動機」が存在しない。そうである以上、今回のこの暗殺が「民主主義の危機」であろうはずがない。

今回の暗殺が、悲劇というよりも喜劇めいてみえるのはこの「政治性のなさ」にあるのだ。

安倍晋三という極めて政治的な存在が、全く政治的動機を有さない、しかも安倍晋三を標的にさえしてない暗殺者によって、目的達成の”ついで”に標的にされてしまった。これほどの喜劇があろうか。

さらには、周囲の反応も今回の暗殺を極めて喜劇めいたものにしている。

暗殺者には政治的な意図は一切なかった。しかしその暗殺者が結果的に狙ったのは、安倍晋三という今現在の日本において最も政治的な存在だった。そして、周囲の人間は、その「安倍晋三という存在の政治性」に忖度して、あるいはテレビのキャスターは喪服を着、あるいは奈良県警の本部長は神妙な謝罪会見をし、あるいは一般市民は「日本のために尽くした安倍さんに哀悼をささげたい」などといいながら献花の列を作る。そして識者たちは「民主主義の危機」などと宣っている。事件の実態と周囲の反応が乖離しすぎているではないか。極めてシュール。こんなシュールな光景は、三谷幸喜の脚本にさえないだろう。

ただ、どんなシュールな笑いでも、背景には一抹の寂しさが存在しているのが常であるように、今回の事件の背景にもなんともいえない寂寞としたものが存在している。

それは、暗殺に倒れた安倍晋三と暗殺者の人生の対比だ。

安倍晋三は、端的にいって無能な人間だった。空虚なまでに無能。学業さえおぼつかない。しかし家は名門であった。生まれ落ちた家が、たまたま名門であり政治家2世であるからこそ、アホにもかかわらず内閣総理大臣に上り詰めた。

一方の暗殺者。報道されるところによると郡山高校卒業らしい。極めて優秀なのだろう。その後、同志社大学に進むが、報道されるように母親が統一教会にのめり込み多額の献金をしたために実家が破産し、学業を諦めざるを得なかった。その後、あの暗殺者は非正規労働で職を転々とする人生を送っている。

なんという対比だろう。

片や、極めつきの無能であるにもかかわらず親が政治家だったからという理由で政治家になり内閣総理大臣に上り詰めた。典型的かつ理想的な「政治家2世」の人生を送った男

もう片方は、本人が優秀であるにもかかわらず親が宗教にのめり込み実家が没落しその後辛酸を舐め尽くすという典型的な「カルト2世」の人生を送っている男。

この2人の男の人生が、大和西大寺の駅前で交差した。

安倍晋三が内閣総理大臣になったのも、あの暗殺者が職を転々とする人生に堕ちてしまったのも、両方とも、「親のステータス」が原因だ。

そう考えると、今回の事件は、政治と宗教の交差点で起こった事件でもあると同時に、「親のステータス」が子供の人生を左右してしまうという、ここ30年の硬直し停滞した日本の社会の縮図のような事件でもあるのだ。

おそらく僕たちが、今回のこの一切政治性を有さない喜劇のような暗殺から学ぶべきことはそこなのだろう。僕たちは、安倍晋三の人生と安倍晋三を倒した暗殺者の人生の双方がはからずも炙り出してしまう、この社会の硬直ぶりこをそを見つめなければならないのだろう。


転載以上。

なんでこれが「危険な人物および団体に関するFacebookコミュニティ規定に違反」に該当するんかね? 

上記文章に登場する「人物」「団体」の固有名詞は、安倍晋三と統一教会だけ。Facebookは、安倍晋三もしくは統一教会を、「危険な人物および団体」だと認識してるってことなんかね?

サスペンド食う理由がわからない。

まあ、ようわかりません。

なお、冒頭に書いた様に上記転載分は、メルマガ用原稿を書くために頭の整理として書いたもの。従って、Facebook投稿時には「この続きをメルマガで書くよ」と、メルマガ申込リンクを貼り付けておりました。

しかし外部商業サイトへの誘導はnoteでは規約違反ですので、この投稿にはメルマガリンクを貼り付けません。不完全な転載になって恐縮ですがご了承ください。

ではでは。

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