なくしものは心理戦に持ち込め 🚲💨🏃
私という人間は、本当になくしものが多い。
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帰省したものの暇なので、母からリュックサックを借りて散歩に行こうとしていたときのことだ。ポケットの多いマウンテンリュックサック。荷物を入れ替えようと中をまさぐっていると見慣れたブルートゥースイヤホンがコトンと音を立てて出てきた。
数ヶ月前になくした、私のイヤホンだ。
おそらく以前キャンプに行った際に入れたまま忘れていたのだろう。幸い充電もまだ残っていたので、散歩に持って行くことにした。
物をなくしたとき、私は人よりも諦めるのが早いらしい。ときどき「もっとしっかり探しなよ」とか「なくしたときに焦らないの?」と言われることがある。
もちろん心当たりのある場所は探すようにしているし、見つからないときはちゃんと内心焦ったり、凹んだりもしている。なので、諦めが早いと言われるのは単にそうみえるように演技しているだけなのである。
個人的見解として、なくしものは心理戦に持ち込むといいと思っている。
「なくしものVS私のマインドゲーム」
これを私は日常のライフハックとして、よく行っている。
以下、ライフハックを行うときのコツである。
まず基本姿勢として必要以上に焦らず、かつ冷静に対処することを心がけてほしい。いつ、どこで、なにをしていたのか、いままでの行動を丁寧に思い出し、なくした可能性のある場所をひとつ一つ巡っていく。
そしてここからが重要なポイントで、なくしものを探すときはできるだけ堂々とした立ち振る舞いを意識して行う。出すべきオーラは圧倒的王者の風格。「なくしものごときで私が焦ると思うのか。どっちが主導権を握っているのかわからせてやる」くらいの心意気で挑めるとベストである。
それでも、見つからないときは一旦は諦め「もう探していないですよ」ムードを出す。そして、なくしたものの存在をなるべく忘れるようにする。
するとどういうわけか、あるときにひょっこりと出てくることがある。捨てられたと思って、焦ったのだろうか。兎にも角にも、出て来てくれたらこちらの勝ちである。あとは煮るなり焼くなり、AirTagつけるなりなんでもすればいい。
なくしものには執着しない、これが鉄則である。
とはいえ、そんな小手先の心理戦をする前に、そもそもなくしものをするなと言われてしまうと元も子もないのだが。
ちなみに、今のところ人生でいちばん大きいなくしものランキングの1位は金額部門はiphone(見つかった)と新幹線の切符(見つかってない)で、物理サイズ部門だと自転車(見つかってないし、多分盗まれていないのに2回なくした)である。
私という人間は、本当になくしものが多いのだ。
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