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【旅日記】 ニューオリンズ1日目②

フレンチクォーターから少し足を伸ばして遠くへ行ってみることにした。移動はトラム。レトロなデザインがニューオリンズの街並みと相まってなんだか古き良き時代に少し戻ったような感覚だ。椅子が木製なので、トラムが止まるのが急だったりすると座り心地は良いとはいえないのだが、それも古き良き時代を彷彿とさせるもののひとつだろう。

旅先で出会う乗り物がけっこう好きだったりする。


ガーデン・リストリクト (Garden Restrict)

トラムを途中下車し、おしゃれな家が立ち並ぶエリアに立ち寄る。閑静な住宅街だった。当たり前だが普通に人々が生活しているので、人様のうちを写真におさめるのは少し気が引けたので撮っていない。写真は教会、Christ Church Cathedral。
それとこのエリアで見つけた素敵なペイントでも載せておこう。

Christ Church Cathedral
原色が多いのはやはりアフリカン・アメリカンのカルチャーを思わせる。


国立第二次世界大戦博物館 (The National WWⅡ Museum)

ガーデン・リストリクトからダウンタウン側に少し戻って、博物館を覗いてみた。旅行の予定を立てていた時に友達とふたりして"何でニューオリンズに第二次世界大戦についての博物館があるんだ…?"と理解できず調べた結果、どうやらノルマンディー上陸作戦に関係があるよう。なんでもこの作戦時に使われた水陸両用ボートがここニューオリンズにて造られたとのこと。これ以外にも理由はあるようだが、こんな重要そうな博物館ならワシントンD.C.に作っても良かったのでは、と若干腑に落ちない。

内部は戦時中に使われた武器や戦闘機などの展示をはじめ、国別にどのように戦いが繰り広げられていったのか細かく説明されているブースもある。日本戦線についてのブースももちろんあり、ややショッキングな映像や展示もある。
通っていた小学校で平和学習と呼ばれる時間があり、戦争について深く学び、広島の平和祈念資料館を訪れている身としては、やはり戦争というものは時々こうして向き合っていかなければならないことだと思っている。だが毎回向き合うにはかなりの心構えが必要だ。


バーボン通り(Bourbon St)

お昼を済ませてフレンチクォーターまで戻る。朝散策したのは主に川沿いのみだったので、バーボンストリート(Bourbon St)と呼ばれる有名な通りを少し散策して昼間の様子をカメラにおさめる。この通りはニューオリンズの中でも屈指の繁華街であり、一晩中賑やかな通りである。昼間の人通りも割と多いが、バーなどの多くはしまっているため、比較的穏やかな印象を受けた。

フレンチスタイルの建物が連なるので歩くだけでも十分楽しい。


ジャズバー

昼間から空いているジャズバーもあり、あちらこちらから溢れるように音楽が聞こえてくる。そのうちの一軒に入り、お酒とともに演奏に耳を傾ける。地元の方であろうご高齢のミュージシャンのピアノは、ニューオリンズの穏やかな空気感と相まってとてもリラックスできる演奏だった。よく来ている常連さんであろう人に、「これは知ってる?」と問いかけたそばから演奏を始めたりと、演奏している中でも聞き手とのコミュニケーションをとっていてそれがとても素敵に見えた。

壁に掛かっている作品も素敵だ。


夜のバーボン通り

繁華街へと戻る。昼とはうって変わって、人通りもかなり多いし、あちらこちらでジャズがこっちへ来いと言わんばかりに鳴り響く。大きな音に誘われてそちらの方へ行ってみれば、地元のこどもたちが打楽器を打ち鳴らしていたり、ジャズバーの窓から中で演奏している人たちが見えたり、とにかく音が鳴り止まない。神聖かまってちゃんが"ロックンロールは鳴り止まないっ"と歌うならこちらは"ジャズは鳴り止まないっ"になりそうだ(音楽ネタ失礼)。

ステージを後ろから眺めるってなかなかないので新鮮。
子どもの姿もよく見かける。バケツを打楽器として使ったパフォーマンスも多い。
(出身高校の吹奏楽部が同じようなことやっていたなあと懐かしくなった。)


書き出してみると本当にまあ朝から盛りだくさんで動き回ったなあという印象。それでも不思議と疲れた気がしなかったのは街全体が穏やかだったからだろうか。
次回は2日目、ジャズフェスティバルについて書く予定。

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