見出し画像

クリエイティブになるための読書(59週目)

連休中もなんとか。今週は、二冊の本を読み終わったので(「職業は武装解除」「20世紀アメリカ短篇選【上】」)、少し達成感がある。

おいしそうなものをおいしく書けるように、時々、食のジャンルの本も読む。カレージャンルの本で最近、お世話になっている小野員裕さんが亡くなられたそう。訃報を聞いて、土曜日に『東京カレー食べつくしガイド104/380店』を読んだ。残念です。お悔やみ申し上げます。


クリエイティブになるための読書「毎日、物語1つ、詩を1つ、論考を1つ」を継続中。基本は平日のみ。はじめた頃は無料の青空文庫と、読み放題のKindle Unlimitedから読んでいた。その後、もっぱら図書館で借りていたのだが、2023年末に引っ越しをして、部屋の整理が追い付かず、借りてきた本が売ってしまう本の中に埋もれては困る、と帰省の際に自分の部屋にあった本棚から持ってきて、消化中。時々、古書店で手に入れた本を混ぜながら。

当日、読む作品を選んでから読み終わるまで30分弱。最短で10分、最長でも1時間弱。毎日続けることなので、できるだけ時間はかけない。

感想

普段、この読書の時間では、歌集を読まない。日常を短歌を詠んでいる以上、むりやり読まなくても歌集に接する時間は、生活の中にあるという建前だからだ。が、なかなか読み進まない歌集もある。特に、佐藤佐太郎の歌集は、最近のキラキラとした言葉でつむがれたものじゃなく、単語単語の刺激が強くなく、一首一首をゆっくり読んでしまって、なかなか終わらない。読み進まない歌集も、この読書の時間帯に時々、読むことにする。

評論

紛争予防や、内戦終結後の武装解除を専門とする瀬谷ルミ子さんのエッセイを読了。人生に目標を立て、その達成のために邁進するタイプの人が書いたものを久々に読んだ。かといって、ガツガツした話でもなく、悩み、もがいて、世界平和に貢献しようとする瀬谷さんの半生(主に20歳代)を知ることになった。日本は、大きな戦後のダメージから復旧したこと、独特の中立性から、日本だから、この分野に貢献できることを知ることができてよかった。


いろんな人のカレーの楽しみ方を変えた小野員裕さんが亡くなられたそう。去年、水野仁輔さんとの対談で、遅ればせながら、小野さんのことを知り、小野さんの著作を読むようになった。まだ書けるようになってませんよ。 いつかカレーのことを美味しそうに書けるようになった時、直接お礼をお伝えしたいと思っていた。これからも小野さんの語り口も参考に、カレーを、他の食べ物を美味しそうに書けるようになりたい。

物語

浅草橋の古書店で見つけた「20世紀アメリカ短篇選【上】」読了。オー・ヘンリー、フィツジェラルド、フォークナー、ヘミングウェイ、スタインベックといった著名な作家の短篇が一気見できるお得な本。

実績

太字は、気になったもの、気に入ったもの

2024/4/29(月)
・【詩】小鳥が歩道をやって来た(「アメリカ名詩選」)エミリ・ディキンスン
・【エッセイ】Ⅲ.生きる選択肢を、紛争地の人々へ(「職業は武装解除」)瀬谷ルミ子
・【物語】なにかの終焉(「20世紀アメリカ短篇選【上】」)アーネスト・ヘミングウェイ

2024/4/30(火)
・【短歌】軽風(大正十五年―昭和八年)佐藤佐太郎
・【評論】時を超えた建設の道/パターンランゲージによる建築の実際/アレグザンダーの現在(「パターン、Wiki、XP」)江渡浩一郎
・【物語】女武芸者(「剣客商売(一)」)池波正太郎

2024/5/1(水)
・【詩】母国語/宮古島の道/ジャック・ラカン(「現代詩の鑑賞101」)飯島耕一
・【エッセイ】<海老がまがる話>技術は誰も教えてくれない/<こんくらいの話>一子相伝のやり方/<のれんの味の話>生まれた時から教えられる(「そば屋の旦那衆むかし語り」)藤村和夫
・【物語】人を率いる者(「20世紀アメリカ短篇選【上】」)ジョン・スタインベック

2024/5/2(木)
・【短歌】歩道(昭和八年―十五年)佐藤佐太郎
・【エッセイ】Ⅳ.紛争地での事件簿/Ⅴ.50年後の世界と日本、そして私たち/おわりに(「職業は武装解除」)瀬谷ルミ子
・【物語】スウェーデン人だらけの土地(「20世紀アメリカ短篇選【上】」)アースキン・コールドウェル

2024/5/3(金)
・【詩】狂者の詩(高村光太郎)
・【評論】[解説]ローマの軍隊(「ガリア戦記」)中倉玄喜
・【物語】不完全自殺マニュアル(「みんないってしまう」)山本文緒


2024/5/4(土)
・【詩】逝く夏の歌/悲しき朝/夏の日の歌/夕照(「中原中也詩集」)中原中也
・【エッセイ】あちゃ/MURA/ハンプティ(「東京カレー食べつくしガイド104/380店」)小野員裕
・【物語】墓地へゆく道(トオマス・マン短編集・実吉捷郎訳)

これまで読んだリスト

(同じことをしてみたい人のために。本を選ぶ参考にどうぞ)


いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。