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クリエイティブになるための読書(57週目)

楽しく、役立つ本が多いのだけれど、最近、読む本が代わり映えしない。積ん読を消化していく達成感があるので、週に一章ずつ読む本がいくつかあって、数週~三カ月程度で数冊を読み切ることが多い。取っ替え引っ替え読む本が数冊なので、マンネリ化しやすい。もっと新しい風も入れたい。特に「評論」は、書籍以外でもいい記事がないか探してみよう。すぐに見つかるとは思えないけれど。日々の読書に刺激が欲しい。


クリエイティブになるための読書「毎日、物語1つ、詩を1つ、論考を1つ」を継続中。基本は平日のみ。はじめた頃は無料の青空文庫と、読み放題のKindle Unlimitedから読んでいた。その後、もっぱら図書館で借りていたのだが、2023年末に引っ越しをして、部屋の整理が追い付かず、借りてきた本が売ってしまう本の中に埋もれては困る、と帰省の際に自分の部屋にあった本棚から持ってきて、消化中。時々、古書店で手に入れた本を混ぜながら。

当日、読む作品を選んでから読み終わるまで30分弱。最短で10分、最長でも1時間弱。毎日続けることなので、できるだけ時間はかけない。

感想

いろんな詩に触れたいので、こういうシリーズがありがたい。

読み出したばかりの「ワーズワース詩集」がよかった。楽しみが増えた。

評論

大前研一さんの本、まったく古びない。この本の協力者にマッキンゼー時代の茂木敏充さんの名前があるのだけれど、優秀で、ここまで社会が見えていてなお、社会をよくできないことが多い、ということは、政治主導で社会を変えることがいかに難しいかという証左ではないか。結局、社会のある程度の層に変えたい社会の考え方が浸透しないと、社会自体が変わらないのであれば、言説を広め、その言説を守るメディアのほうが、社会に働きかけるよい手段じゃないかと思えてくる。

物語

「むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。」読了。たまたま本屋で手に取った本。ベースとなる話があって、それに創作したものを合わせる手法を試してみたく、誰もが知る昔話をどうアレンジするのか気になって手に取った。話の筋というより、人間関係や一部設定を使って、創作をする感じ。昔話の矛盾をつく感じは楽しめた。

実績

太字は、気になったもの、気に入ったもの

2024/4/15(月)
・【詩】みぞれ(「現代詩の鑑賞101」)安東次男
・【評論】なぜ個人は豊かではないのか?/「世界の中の日本」として生きる(「大前研一の新・国富論」)大前研一
・【物語】真相・猿蟹合戦(「むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。」)青柳碧人

2024/4/16(火)
・【詩】アメリカの歌声が聞こえる(「アメリカ名詩選」)ウォルト・ホイットマン
【評論】[解説]カエサルについて(「ガリア戦記」)中倉玄喜
・【物語】パット・ホビーとオーソン・ウエルズ(「20世紀アメリカ短篇選【上】」)F・スコット・フィツジェラルド

2024/4/17(水)
【詩】地帯(アポリネール詩集 堀口大學訳)
・【評論】<内海>に沈む被害者たち(「環状島=トラウマの地政学」)宮地尚子
・【物語】表面張力(「みんないってしまう」)山本文緒

2024/4/18(木)
・【詩】哀れなスーザンの夢想/私らは七人(ワーズワース詩集 田部重治選訳)
・【対談】近代公理主義への混乱し屈折した道程(「人間と数学」)赤摂也・吉田夏彦
・【物語】山岳部族との戦い(「ガリア戦記」)ユリウス・カエサル

2024/4/19(金)
・【詩】成功を最も心地よく思うのは/大声あげて戦うことは、とても勇ましい(「アメリカ名詩選」)エミリ・ディキンスン
・【評論】パターンランゲージ(「パターン、Wiki、XP」)江渡浩一郎
・【物語】猿六とぶんぶく交換犯罪(「むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。」)青柳碧人

2024/4/20(土)
・【短歌】夏歌(「山家集」)西行・佐々木信綱校訂
・【エッセイ】Ⅰ.群馬の田舎から世界を目指す(「職業は武装解除」)瀬谷ルミ子
・【物語】杜子春(芥川龍之介)

これまで読んだリスト

(同じことをしてみたい人のために。本を選ぶ参考にどうぞ)

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