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クリエイティブになるための読書(30週目)

クリエイティブになるための読書「毎日、物語1つ、詩を1つ、論考を1つ」を継続中。基本は平日のみ。はじめた頃は、無料の青空文庫と、読み放題のKindle Unlimitedから選んでいたが、最近は、もっぱら図書館で借りている。返却日が近づいてきたら、ググって調べた短編小説、短編作家、評論家を図書館の図書検索に入れて該当があれば予約する。詩/評論/物語のカテゴリでそれぞれ2作品くらい予約する。その他、図書館内にめぼしい本があれば、予約した本と合わせて借りている。

当日、読む作品を選んでから読み終わるまで30分弱。最短で10分、最長でも1時間弱。毎日続けることなので、できるだけ時間はかけない。

感想

「物語」も「評論」もあまり読めなかった週だけど、「詩」は、漢詩、アイヌ神謡集、『世界名詩集』からノヴァーリスと、ボリュームは少ないけれど、バリエーションがあった週。「詩」について、今週の満足度は高い。

かっこいいよね、これ。
昔、覚えたはずだけど、すっと出てこなかった。かっこいい…。こんな詩を酒屋の壁に書きつけたい。ま、普通に怒られるだろうけど。

月落ち烏(からす)啼いて霜(しも)天に満つ
江楓(こうふう)の漁火(ぎょか)愁眠(しゅうみん)に対す
姑蘇城外(こそじょうがい)の寒山寺(かんざんじ)、
夜半(やはん)の鐘声(しょうせい)客船(かくせん)に到(いた)る

月落ち烏啼いて霜天に満つ  | 張継

評論

本来は、このクリエイティブになるための読書とは別に、ちゃんと普段の読書として読みたかった「強さの磨き方」。最近、仕事の時間が不足していて、読書時間も削っている状況。いつまでも積ん読しとくのもいやなので、クリエイティブになるための読書の「評論」枠で、少しずつ読むことにした。まだ本書のメイン章っぽい3章までたどり着いてないので、これから先に楽しみが待っている感じ。もうさすがに40歳代後半なので、昔、体を鍛えていた頃に求めた「強さ」を求めることはないだろうけど、漫画「グラップラー刃牙」シリーズの中で範馬勇次郎が言っていたような、わがままを通す力に憧れた時期も少なからずあったので、その頃の願いも思い出し、いろんな意味で楽しみにしているところ。

物語

クリエイティブになるための読書で読むのは超短編が多いけれど、この読書の中ではめずらしく短くはないやつが入りました。金曜に観劇した『シン・タイタスREBORN』の予習用に読んだ「タイタス・アンドロニカス」。残虐な話と言われてるけど、人が死に過ぎるせいなのか、解説に訳者の松岡和子先生が書かれていたセリフの命令形の多用からくる、有無を言わせぬ進行のせいなのか、本自体が残虐性に縛られている感じは少ない。劇をそんなに見るほうじゃないけど、おもしろい時はおもしろく感じるし、映画同様に、脚本は書けるといいなぁと思う。5分ドラマ、くらいのものを書いてみようかしら。短いドラマだったら、向田邦子さんを手に取ろうかな。

実績

太字は、特に気になったもの、気に入ったもの

2023/10/9(月)
(スポーツの日でおやすみ)

2023/10/10(火)
・【詩】狐が自ら歌った謡「ハイクンテレケ ハイコシテムトリ」アイヌ神謡集
・【評論】戦争とゴジラ(第二章 ゴジラ対天皇「シン・ゴジラ論」藤田直哉)
・【物語】夢の扉(「あやしい遊園地」江坂遊)

2023/10/11(水)
・【詩】月落ち烏啼いて霜天に満つ (「日本語表現力が高まる「漢詩」の名句」張継)
・【評論】運動の延長としてのテクノロジー/人間は超越する(「強さの磨き方」二重作拓也)
・【物語】スペシャルメニュー(「あやしい遊園地」江坂遊)

2023/10/12(木)
・【詩】手を翻せば雲と作り 手を覆せば雨 (「日本語表現力が高まる「漢詩」の名句」杜甫)
・【評論】弱さを眺める(「強さの磨き方」二重作拓也)
・【戯曲】タイタス・アンドロニカス(シェイクスピア 松岡和子訳

2023/10/13(金)
・【詩】Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ(「聖歌」ノヴァーリス「世界名詩集7」)
・【評論】訳者あとがき/解説 詩と実体の距離(「タイタス・アンドロニカス」シェイクスピア 松岡和子訳)
・【物語】常習犯(「奇想博物館」今野敏)

これまで読んだリスト

(誰か同じことをする時、本を選ぶ参考にどうぞ)

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