今、改めて「なぜこの製品を扱うのか?」を考えた
サイモン シネック: 優れたリーダーはどうやって行動を促すか | Youtube
今の会社に入社した日、上長に見せられた動画だ。
What(何を)が大事ではないんだ、というを最初に伝えてもらった。
「WHYから始めよ! インスパイア型リーダーはここが違う」が売れていた時、この動画を見たと思うが、当時の私には、そんなに響いた記憶はない。そりゃ当然だ、と、動画の説明を見ている間、感じていたくらいだ。
今の会社で、マーケティングという仕事をすることになり、
(マーケティング活動の一部の職能を期待されて入社しただけだけど)
最初に伝えてもらったメッセージが、これだった。
入社日に見せられた時、正直、(そんなことはわかってますよ)と思ったことは内緒だ。
「何を」売るのか、「何を」したいのか、「何を」強調したいのか、
製品・サービスの企画は、「何を」で始まる仕事が多い。具体的な機能が先にあったり、やりたい施策はあるけれど、おそろしいほどに「なぜ?」が欠落している。
フィーリング(感情)の部分で受け入れられないものが、誰かに刺さるだろうか。でも、企画を立て、メッセージが作る我々も、いざ形にする段階になると、つい、「何を」から枝葉を生やす。
私の言うことが信じられますか? というメッセージをこそ、先に伝えるべきで、その製品・サービスが生まれる理由となった問題について考えて続けてきたプロダクトオーナーがいて初めて、企画は熱を持つ。
実際には、企画の段階で、サービス、製品が先にあることがほとんどだ。社会問題や今後の世界の話は、企画段階では、存在しなかったかのように、ミーティングの議題として現れる。
だから、マーケティングの仕事では、企画の話を持ってきた人を刺激するため日頃から、
うちの会社はなぜ、存在しているんだろう?
なぜこの商品を、うちの会社では売らなければならないのだろう?
なぜこのサービスを扱うことになったんだろう?
(単に前任者の知り合いからの強力なプッシュだったとしても)
を考えていないといけない。
「利益率が高いから」ではダメだ。
大義名分が、誰かの理想、信念が必要になる。
そうじゃないと、誰かの「信じること」を刺激はできないから。
機能説明では誰かの「信念」には届かない。こちらの信念を伝えることでしか、誰かの「信念」に触れることはない。
メッセージが届いて、それが自分の信念と共感するのであれば、同じ信念で動いていると言われるサービス、製品に触れてみようと思う。
イベント、製品・サービスページ、関連する記事を作る時、どうしても「何を」を探してしまう。特に今は、検索からの流入に必要になるため、「何を」に関するワードを探すことに注力してしまう。自分の信念で検索をする人はほとんどいないから。
でも、コンテンツに到達した時、ページを開いた時、誰かの信念に触れることを書いておきたい。それをでっちあげるのではなく、誰かの信念を掬うことを日々しないといけない。
急に、思い出したのは、今朝、社内の勉強会で上司がこの動画を紹介していて、その後の全社イベントで、社長が今年見直したパーパス・ビジョンを紹介していたから。
改めて「なぜ?」が必要だなと感じた日でした。
たまにはいいね、全社イベントも。
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