今月もひとり歌会（2022年12月）

月が終わると、毎日詠んだ歌を整理する「ひとり歌会」。
誰のフィードバックも得ず、詠んだ歌を見ながら一人、仕事や生活をふりかえる。

近況

急ぎで進める仕事があったり、12月はアドベントカレンダーを一人でやりきったり、本業以外の頼まれ仕事もあって、大変だった。実はまだ仕事が納まっていない。明日3日は、息子がうちに来るが、遊んでいる間も仕事してそう。。

今月の歌（34首）

12/1木
他人への興味がないことバレていて　それでも上司は見捨ててくれない
→他人への興味ないことバレていて　それでも上司は見捨ててくれない
（「塔」短歌会1/20締切投稿①）
12/2金
朝四時にパッチリと目が開いたのち息つめ行方を見守るミサイル
（「塔」短歌会1/20締切投稿②）
12/3土
私から息子が遠のく夢を見る　縋る気持ちの学芸会の日
12/4日
突然の「泊まりたい」という息子の声に困りながらも応えたいと思う
12/5月
手のひらに残ったハイタッチのしびれ　一週間の活力になる
12/6火
焦る時にいつもイヤホン絡まって引きちぎりたい気持ちと戦う
（「塔」短歌会1/20締切投稿④）
会場で財布に残った3千円で買える二冊の歌集を手を取り
（「塔」短歌会1/20締切投稿⑤）
12/7水
出来の悪いおもちゃみたいな言葉を並べ短歌と言って申し訳ない
12/8木
冷たい水で食器が洗えなくなったから今日から冬がはじまりました
→冷水で皿が洗えなくなったから　今日から冬がはじまりました
（「塔」短歌会1/20締切投稿③）
12/9金
節約の水道水はちょっと出る　液体石鹼は多量に手に乗り
12/10土
ジャンボ機の並ぶ風景見ていたら機体の向こう　その先は海
徹夜明け　息子のゲームの叫ぶ声を子守唄にしてお父さん寝る
12/11日
妹が元妻のこと呼ぶ時に2年が経っても「お姉さん」であり
→妹が元妻のこと呼ぶ時は二年経っても「お姉さん」であり
（「塔」短歌会1/20締切投稿⑨）
12/12月
仕事終わりの解放感は半日も持たず鬱々とする0時前
12/13火
仕事中、眠気に負けてひと眠り　在宅勤務に起こす人なく
12/14水
大人気の芸能人の忙しさもいくらなんでもこれくらいだろう
12/15木
努力とは思わないけどひたすらに今日もテキストに文字打ちつける
12/16金
十二月の通院終わり翌年の手帳に挟む「おくすり手帳」
→年末の通院終わり翌年の手帳に挟む「おくすり手帳」
（「塔」短歌会1/20締切投稿⑦）
12/17土
三十年前の漫画で爆笑し息子に見せて鼻で笑われ
12/18日
夢の中で過去の女性と会話する　したことがないサッカー談義
12/19月
年末の予定をしこたま詰め込んだ　消化するには半月かかる
詠んだ歌を遡ってみる　離婚して家を出た日で遡るのをやめ
→詠んだ歌を遡ってみる　離婚して家を出た日で作業をやめる
（「塔」短歌会1/20締切投稿⑧）
12/20火
頼まれた重い仕事を終えた0時に飲むアルコール度数に悩む
→
頼まれた仕事を終えた24時　飲むなら8パー？　それとも4パー？
（東京平日歌会　メール歌会）
12/21水
目の奥の痛みに耐えて目をつむり電灯を消して横になるだけ
12/22木
ラー油に光るよだれ鶏に箸をつけたこと　忘年会の号砲になる
→ラー油に光るよだれ鶏に箸つけたこと　忘年会の号砲となり
（まな板杯2023投稿）
12/23金
カメラロールに見覚えのない牛カルビ膳があり年内飲まないと決め
→カメラロールに見覚えがない牛カルビ膳があり　もう飲まないと決め
（「塔」短歌会1/20締切投稿⑩）
12/24土
別れ際「ハッピーバースデー」の一言に体震えるクリスマスイブ
12/25日
翌日にワゴンに並ぶスイーツを明日に買おうと目星をつける
12/26月
彼女着たパジャマのぬくもり残したく　明後日まわす洗濯カゴに入れる
→彼女着たパジャマのぬくもり残したく　今日の洗濯物から避ける
（「塔」短歌会1/20締切投稿⑥）
12/27火
仕事納めの前日になってようやっと「よいお年を」と言える状況
12/28水
「今日もやるぞ」とトイレで決意した後に真白き陰毛で陰り知る朝
12/29木
年末の火事のニュースに慄いてガスの元栓二度確かめる
12/30金
おせちを作る決心ののち品目を考えながらスーパーに行く
12/31土
できあがったおせちを詰めて眺めたら3時間後にお重を洗う