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今月もひとり歌会(2023年2月)

月が終わると、毎日詠んだ歌を整理する「ひとり歌会」。
誰のフィードバックも得ず、詠んだ歌を見ながら一人、仕事や生活をふりかえる。

近況

1月は仕事も生活も調子がよかったのに、2月はぜんぜん。短歌も詠めていない。毎日、短歌用に書いているメモも、何でもないことばかりが並ぶ。

以下も、毎日のメモをほぼ定型(三十一音)に納め直したくらいで、短歌会に投稿する前にしっかり推敲をしないとダメだろう。事実をそのまま切り取ることが多いけれど、今月は、いつもより身に覚えがないことも含んでいる。ちょっと見かけた事象を自分の生活に混ぜてみたり。
2月最大のヒットは、いちご大福作ったことかな。

今月の歌(29首)

2/1水
昨年のハイライト写真を教えてくれるスマホに料理と彼女と息子
2/2木
高校の同級生との飲み会で「30年前」のワードで固まる
2/3金
疲れてもひと月分の歌並べ 整理するしかない24時
2/4土
知らぬ乳を揉みしだき朝帰宅する 今日は午後から息子と会おう
2/5日
朝八時にコーヒー淹れて子を送り 戻った十時にコーヒーを飲む
2/6月
休暇取りゆっくり起きて美術館 休館日でした。ふて寝しかない
2/7火
先月は調子よくって 将来はスターに成って死ぬと思った
先月は調子よくって将来はスターに成って死ぬと思った
(「塔」短歌会3/20締切投稿①)
2/8水
昼ごはん食べると気を失うように寝る 「糖尿」という強い疑い
2/9木
一週間ぶりに布団で眠れる日 就寝時間が楽しみである
2/10金
テーブルの下は誰にも見られない 「次は二人で」と脚で伝えた
2/11土
柔らかな妹にもかたくなさがあって 知ってよかったか悪かったのか
→やわらかな妹にもかたくなさがあって知らずに済んだ世界がよかった
(「塔」短歌会3/20締切投稿⑤)
2/12日
二月にもかやのひめの神降りてきて我を威かす紅千鳥の赤
紅梅や妻と呼びたき人の前(俳句)

(二作とも向島百花園の「梅を詠む」企画で投稿したもの)
2/13月
「月曜は雨が多い」とタレントが言うからネットで答え調べる
(「塔」短歌会3/20締切投稿④)
2/14火
原稿を書き出す前に空白の2日間がある どうやってもある
2/15水
将来の妻に向かって家計簿の内容を話す ツライツライツライ
(「塔」短歌会3/20締切投稿⑧)
2/16木
食抑え眠らず済んだ飲み会の帰宅の後にもりもりと食う
2/17金
息子のために作った料理が空になる だから今日の酒は格別
2/18土
二万歩を歩いたあとでゲーム機でボクシングする五十路に向けて
→二万歩を歩いたあとでゲーム機でボクシングする 五十路に向けて
(「塔」短歌会3/20締切投稿⑨)
2/19日
日々弱る父の誕生日を前に初めて豆苗を育てようとする
→日々弱る父の誕生日を前に初めて豆苗を育てんとする
(「塔」短歌会3/20締切投稿②)
2/20月
雨に濡れ大川の脇を歩きつつ今日書くことが降りてくるのを待つ
2/21火
マスクを外す・外さぬ論争される中、顔の寒さのためマスクする
2/22水
飲み会のあとの土産に弁当屋、1kgというラベルの暴力
2/23木
何もない祝日だから邪魔もなく仕事ができる祝日だから
2/24金
今週も終わらなかった書き物を息子がゲームをする横で書く
2/25土
丼に乗ったいくらがこぼれれば大人もこどもも喚声あげる
2/26日
いちごを勧め「いちご大福作ろうか?」と返され大福12個作る
→「苺どう?」「いちご大福つくろうか?」謎の返しで12個作る
(「塔」短歌会3/20締切投稿⑦)
2/27月
出社すれば仕事ができると錯覚し 錯覚だったと気づいて帰る
(「塔」短歌会3/20締切投稿⑥)
2/28火
尊敬する歌人はゆっくりアボカドを育てる 私は豆苗7日
→尊敬する歌人はゆっくりアボカドを育てる 私は豆苗七日
(「塔」短歌会3/20締切投稿③)
相手次第で態度を変える自らの時代に合わぬ要素を嫌う
(「塔」短歌会3/20締切投稿⑩)

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