どうやって取り上げてもらうか? 戦略PRのチェック方法 #マープス
無料のオンラインマーケティング講座「マープス」は第16回、
このnoteは、12/5の講義内容です。
12/5はゲスト回、電通PRコンサルティングから独立されたの根本陽平さんが講師です。
通常、講義の当日か、次の日にはnoteを書いてしまうのですが、視聴はリアルタイムでしたものの、やむにやまれぬ事情があってnoteに起こせませんでしたので、こんなタイミングでメモを書き起こしています。
PR思考の重要性
商品・サービスの質で差がつきにくくなった今、マス広告を使って、商品が知られるだけで、買ってくれる時代ではなくなりました。
その商品が、信頼を獲得して、好意が得られ、興味が喚起される取り上げ方をされないと買ってもらえません。どうやって取り上げてもらうか? を考えるPR思考が必要という話がこれまでの講義で何度もされました。
過去の講義noteはこちら(↓)
ここでいう「PR」「パブリシティ」は、お金を払わずに認知を広げる効果だけを指すものではなく、消費者が興味関心を理解して、そこにどうハマるように考えるか、そのためにどう届けるかを戦略的に考えることです。社会との関係性、世の中視点で考えるということです。
その思考の例として、Amazonの話が紹介されていました。サービス開発をする前にプレスリリースを書いてみるというものです。
どう見せるかを考えてプレスリリースを書いて、それがニュースになったら、どう扱われるかをサービスを作る前に考えてしまうわけです。
では、そのメッセージが有効かどうか、どう判断すればいいんでしょう?
それを判断するチェック方法が講義の中で示されました。
PRが有効かどうか判断するPR IMPAKT®️
有効なメッセージかどうかを判断するものが、PR IMPAKT®️(CではなくK)です。
成功する商品には、これらの要素が入っていることが多いので、発表するメッセージには、これらがおさえておきたい要素です。
■Inverse(逆説、対立構造)
(例)
・おにぎらず
・誰もが二度見たくなるWebムービー
■Most(最上級、初・独自)
(例)
・世界一高いビル ブルジュ・ハリファ
・お酒が飲めない人も楽しめる初のバー
・プラモデル出荷額一位の静岡市「プラモデルの街」
→わかりやすい世界一がなくてもいい。最も、Mostと言える切り口を探す
■Public(社会性/公共性、地域性)
(例)
・小林市「シムシティ課」
■Actor/Actress(役者・語り部、体現者)
(例)
・体調管理が重要なトップアスリートが「エアウィーブ」の良さを言う
・コロナ禍の外出自粛の時、「だいじょうぶ。未来は元気だよ」を(未来からキタ)ドラえもんがいう
→Actor起用には、フォロワー数より、まとっている文脈が大事
■Keyword(キーワード、数字)
・名もなき家事
・母の月(母の日に花の注文が集中することを避けるため幅を持たせた)
・ゾンビ臭
→洗練されたキャッチコピーではなく、初めてでも何となくわかるネーミング
■Trend(時流/世相、トレンド/季節性)
・社長のおごり自販機(テレワークのコミュニケーション不足解消)
プレスリリースは以下のフォーマットを埋めると、だいたい上記が網羅できるそうです。
※PR IMPAKT®️の詳細はこちらのnoteを参照
まとめ
この回は、広告の「一点突破」のメッセージと違い、PRは「多面展開」(マルチコンテクストで拡散)する話や、メディアを分類した「PESO」フレームと情報流通の話もありましたが、PRとPR IMPAKT®️で、お腹いっぱいでしたので、このnoteでは、PR IMPAKT®️の話だけに留めておきます。
で、結局、要素は頭で理解したものの、どういうのがいいんだよ! と感じているところに、「あ、いいな」と思わせてくれたのは「能動的にみんなが止まりたくなる指を立てる」という表現でした。
指に止まってくれそうな人たちの顔が浮かべばよいのですね。
特におもしろかったのは、「誰が発信するか(Actor)」です。確かに、誰が発信するかで、説得力は大きく違います。メッセージの内容に縛られてると見落としそうです。この辺、マス広告の人は強そうです。
もっとPR思考を深めて、自分の手に馴染むものにしていきたいですね。
この記事が参加している募集
いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。