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クリエイティブになるための読書(27週目)

クリエイティブになるための読書「毎日、物語1つ、詩を1つ、論考を1つ」を継続中。基本は平日のみ。はじめた頃は、無料の青空文庫と、読み放題のKindle Unlimitedから選んでいたが、最近は、もっぱら図書館で借りている。返却日が近づいてきたら、ググって調べた短編小説、短編作家、評論家を図書館の図書検索に入れて該当があれば予約する。詩/評論/物語のカテゴリでそれぞれ2作品くらい予約する。その他、図書館にめぼしい本があれば、予約した本と合わせて借りている。

当日、読む作品を選んでから読み終わるまで30分弱。最短で10分、最長でも1時間弱。毎日続けることなので、できるだけ時間はかけない。

感想

国語の教科書で詩人といえば谷川俊太郎さん。これまで西洋の古典、ちょっと尖った詩を漁ってきて、そろそろちゃんと向き合えるかと思って、谷川俊太郎さんの詩、といってもポケット詩集にある短い詩に何篇か触れた。詩自体は、決して子ども向きという感覚ではない。ただ詩の数が多すぎるから、その中で言葉がやさしい詩が、教科書に取り上げられてきたのだろう。作品の数の多さという意味だと、ピカソみたいな人じゃないかしら。そういえば風貌もちょっと似ている。

評論

今週は、手元にもっていた『「死にたい」に現場で向き合う』を読み終えた。自死したい人に対しては、まず「死にたいくらいつらいのですね」と、相手の死にたいという気持ちを受け止める。そして話を聞く。すぐに長々と話を聞けるわけじゃないので、まずはその関係づくりから。聞く時間を重ねることで、相手の中にも隙ができる。死を直視することから離れ、自死を回避できる可能性がグッとあがる。

私も「死にたい」と考える人に対して、何かできることをしたいと思っているが、対面で直接向き合うと、感化されやすい私もすぐに参ってしまう。できることはないか探るために手に取った本だ。貧困、病気、性的な志向、犯罪の被害者、平和な日常では気づきにくい当事者が社会に溢れていること、コンビニより数が多い薬局での自死対策のように、実は対策に使える接点が社会に溢れていることを気づけたのはよかった。

物語

脚本を読む時、その役者さんの声音を思い浮かべて、演技を想像してみることができる。脚本は文字情報だけじゃない。ドラマや演劇は、役者さんの当て書きができる。今週ラジオドラマを読んで、ドラマや演劇ってイメージできる情報量が非常に多いことに気が付いた。また、しばらくしたら、役者さんの顔が浮かぶ、テレビドラマ、ラジオドラマの脚本を読んでみよう。

実績

太字は、特に気になったもの、気に入ったもの

2023/9/18(月)
・【詩】上機嫌/政治/黒点(「小歌詞(オドレット)」ネルヴァール「世界名詩集12」)
・【エッセイ】古い均衡(「インド―傷ついた文明」V.S.ナイポール)
・【ラジオドラマ】今日は死亡予定日(「テレビドラマ代表作選集2011年版」宮崎裕一)

2023/9/19(火)
・【詩】生まれたよ ぼく/歌/ワクワク/なくぞ/ぼくのゆめ(「ポケット詩集Ⅳ」谷川俊太郎)
・【評論】死(「死を見つめる心」岸本英夫)
【ラジオドラマ】薔薇のある家(「テレビドラマ代表作選集2011年版」オカモト國ヒコ)

2023/9/20(水)
・【詩】木綿私記/からだはいれもの/うんこ/さようなら/ぱん(「ポケット詩集Ⅳ」谷川俊太郎)
・【評論】電話相談の現場から 村明子(『「死にたい」に現場で向き合う』松本俊彦)
・【物語】レサカにて戦死(「アウルクリーク橋の出来事/豹の眼」ビアス(小川高義 訳))

2023/9/21(木)
・【詩】ヴェネチアの謝肉祭/白・長調の交響楽(「七宝とカメオ」ゴーチエ「世界名詩集12」)
・【評論】インターネット・ゲートキーパー活動の現場から 伊藤次郎/僧侶による支援の現場から 前田宥全(『「死にたい」に現場で向き合う』松本俊彦)
・【物語】チカモーガの戦い/幼い放浪者/月明かりの道(「アウルクリーク橋の出来事/豹の眼」ビアス(小川高義 訳))

2023/9/22(金)
・【詩】死後の嬌態/心のダイヤモンド/春の最初の微笑(「七宝とカメオ」ゴーチエ「世界名詩集12」)
・【対談】子ども・若者の自殺対策のこれから 髙橋聡美×渋井哲也(『「死にたい」に現場で向き合う』松本俊彦)
・【物語】武闘派の爪先(「肉小説集」坂木司)

これまで読んだリスト

(誰かが同じことをする時、本を選ぶ参考にどうぞ)

いい歌を詠むため、歌の肥やしにいたします。 「スキ」「フォロー」「サポート」時のお礼メッセージでも一部、歌を詠んでいます。