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世の中に響く記事を出すために、金城小百合さんのインタビューから学んだこと

3月21日(火)、大好きな番組『セブンルール』に、漫画編集者の金城小百合さんが登場する。

彼女は、ほぼ日さんの連載『編集とは何か。』に登場されている。予習として読んでおこうと思った。

彼女は、携わる漫画は売れないといけない、編集の仕事は「ヒット作を出すことだ」という動機で動いている。ヒット作を出すことを頑張るから、漫画家には「おもしろい漫画を描いてください」というドライにも映るスタンスで、関係性を築こうとしている。

こういったインタビュー記事では、本人のおもしろいエピソードの他に、なぜそう考えるようになったのか、を読みたくなるものだ。実際に、番組を視聴する前に、どんな人か知りたくて読み直そうとしたのだけれど、普段の仕事で使えそうなことが目に留まった。

金城小百合さんのインタビューを読んで、今すぐ実践しようと思ったこと

私は普段、ソフトウェア開発・サイバーセキュリティ企業で、製品・サービス、ソフトウェア技術に関する記事を自分で書いたり、有識者に書いてもらっている。

金城小百合さんが登場する『編集とは何か。』読んで、「あ、これはすぐにやんなきゃ!」と思ったのはここだ。

金城
つねに3つから5つくらい、
誰かに描いてほしいと思うテーマと、
描いてほしい、
気になってる作家さんのお名前とが、
頭の中にあるんです。
それらを、
ずーっと掛け合わせている感じです。

3 ジブリ公認の二次創作本! | 『編集とは何か。』(06/14) 金城小百合さん ほぼ日刊イトイ新聞

金城
「この人が、このテーマを描いたら
おもしろいんじゃないか」
「ああ、断られた」
「じゃあ、このテーマならどうかな」
「んー、いまいちハマってない」
とかって、
本屋さんの漫画の棚の前でも、
えんえんぐるぐるやっているんです。

3 ジブリ公認の二次創作本! | 『編集とは何か。』(06/14) 金城小百合さん ほぼ日刊イトイ新聞

金城
自分で絶対いけると思っていても、
断られることはあります。
あんまりピンと来なかった、とか。
だから、最初に会いに行くときに
「こういうテーマで描きませんか」
という提案を、
3つくらい言えるのがベストです。

3 ジブリ公認の二次創作本! | 『編集とは何か。』(06/14) 金城小百合さん ほぼ日刊イトイ新聞

私も、書いてほしい人は頭の中に何人かいる。書きたいテーマ、技術、サービスもある。でも、漠然とストックしていて、それらを組み合わせる作業を怠っている。この人は、こういう立場で、この技術分野に強いから、この記事だけを書くというのでは、おもしろいものは出てこない。組み合わせる作業は日々やらないといけないだろう。

でも、自分で「この組み合わせをいいんじゃないか!」と思うだけではダメだ。それでは、ちゃんと書き手がそのテーマを掘り下げらるかわからない。そこで必要なことがある。

金城
まず、お仕事のお願いをしに行くまえに、
その「根拠」を探すんです。

いま、あなたは、
このテーマを描いたらいいんじゃないか、
と言えるだけの「根拠」を。

4 その人の出ている作品が好き | 『編集とは何か。』(06/14) 金城小百合さん ほぼ日刊イトイ新聞

相手のことをどういうことが好きで、どういう経験をした人が把握しておく。私も書き手にまわることが多いので、自分のことも客観的に理解しておこう。どんな経験で、どんな思いで仕事をする人なのか把握しておく必要がある。

私という書き手の場合、「もともとサービス開発に興味があって、長年システム開発の仕事をしていたが、自分にはあまり適正がないと思って、今の仕事をしている。技術と技術者にあこがれをもっている。」「経験豊富な業種は、金融機関向けシステム、EC」みたいな感じだろうか。技術や技術者を立てる記事なんかを書かせたいところだ。

そして、本当にそう思っているのか、自分の思い込みじゃないかを、会話をする中で確認していく。漫画という作品であれば、そこに何年もかかることもあるようだ。ちゃんと書けそうかどうかの判断を記事を書いてもらう前に行う必要がある。

金城
その場のノリじゃなく、
作家の本当に好きなことにたどりつかないと
いけない。
そしてわたしは、その「好き」が本物かとか、
描こうとしている作品に合っているかとかを、
見極めないといけない。

4 その人の出ている作品が好き | 『編集とは何か。』(06/14) 金城小百合さん ほぼ日刊イトイ新聞

とりあえず、書き手と書きたいテーマを並べるボードを作った。書き手のところには、どんな特徴の人かわかるようにしておこう。そして毎日眺めるようにしよう。

(書き手とテーマの突合せボード)


おもしろい記事を通じて、それを発信できる、うちの企業のファンを作れるように、今日、今から取り組んでいく。


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