「選」ばれた歌、「選」ばれなかった歌（2023年5月）

短歌の会報誌に毎月短歌を投稿している。10首まで投稿できて、採用は5首前後の人が多い。歌はその歌が選ばれる「選」もフィードバックの一つ。何が選ばれて、何が選ばれなかったか、その基準を自分で考えることで歌を見直すことができる。手書きの投稿という面倒さも受け入れて、毎月送っている。

今月は、5首採用

採用された歌（掲載順）

僕と付き合うってことは歌にして詠まれることといつか言わなきゃ
「番号札を引いてお待ちくださいね」婚姻届は窓口4番
叔父が死に母と話しているかな、と想像できる人でよかった
旧友との語らい楽しく炊き肉の湯気に隠れる笑顔がうまい
香典の額を交際費に入れる　故人を金に換えてる気分

選ばれた歌、選ばれなかった歌をみて感じたこと

やっぱり誰かとの関係を詠んだものが取られやすい。投稿した1月は、歌集を詠んで、歌に対する意欲が少し高かったようだけれど、すぐにいい歌が詠めるようになるわけでもなく。この月も定常運転。このあと、詠めない時期が続くから、きっと取られる歌も減っちゃうかもしれないなぁ…。あんまり少ないと、凹むんだよなぁ…。

投稿した歌

（投稿順、日付は詠んだ日、太字は採用歌、矢印は投稿時に推敲したもの）

1/1日
誰からも邪魔をされない寝正月　実は仕事が納まってない
1/3火
他人の不幸を願ってしまう三が日　汚れてるから外に出れない
→他人様の不幸を願う三が日　汚れてるから外に出れない
1/14土
俺と付き合うってことは歌にして詠まれることといつか言わなきゃ
→僕と付き合うってことは歌にして詠まれることといつか言わなきゃ
1/10火
「番号札を引いてお待ちくださいね」婚姻届は窓口4番
1/12木
名前ない橋の途中で立ち止まり　夕焼けを撮る日課をつくる
1/17火
叔父が死に母と話せているかなと想像できる人でよかった
→叔父が死に母と話しているかな、と想像できる人でよかった
1/20金
旧友との語らい楽しく炊き肉の湯気に隠れる笑顔がうまい
1/17火
空を見ずお天気アプリの現在を見て濡れながら傘はささない
1/28土
ひめゆりの塔に着いたら真っ先に糞をする　だって人間だもの
1/19木
香典の額を交際費に入れる　故人を金に換えるつもりか
→香典の額を交際費に入れる　故人を金に換えてる気分