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54.デイサービス見学1

昨日、デイサービスの見学に行った。
今まで行っていたデイサービスは、車で2~30分かかり、
車酔いするので、行きたくないとオカンが言い出したからだ。

家から車で5分のところにあるデイサービスに行く。
いつもは30人くらいいる施設だそうだが、昨日はたまたま
お休みが多くて10人くらいしかいなかった。

どの人も90代のお年寄りばかり。
最高齢108歳だとか。
オカン引く。

90代ばかりのデイサービスを初めて見たが、
みんな、椅子にちょこんと座って、
じっと目を閉じたり、大人しく何もせずに
座っている。
話しかけると、口を開いてくれるが、
おうむ返しのように、同じことを繰り返すので
再生ボタンを押してしまったのかと思った。

98歳のおばあさんが左隣に座った。顔は笑顔のまま
固定されていて、ずっと笑っている。
どこのご出身ですか?と聞くと、
西舞鶴とのこと。家が300年続く造り酒屋の娘で
若い頃は、京都の高等女学校に通っていたそう。
はかまをはいていたんですか?と聞いてみたら
そんな時代じゃないわよと笑う。
酒蔵には女性と子供は禁制だったので、入れてもらえなかった
とか。でも、家中お酒のいい香りがしていたそう。
このおばあちゃん、98歳というのに、お肌つるつる。
お酒の香りのせいなのか?!
ここで、おばあちゃんの話はとぎれ、
同じ話が最初から再生されたので、
おばあちゃんの背中にあるリセットボタンを押した。


し~ん。

オカン、しばし固まる。

オカンの右隣に座った人は、ひたすら編み物に没頭。
話しかけると、手をとめて、相槌をうってくれるが
会話がとぎれると、また編み物。


オカン、ついに帰ると言い出す。


というわけで、3時間で見学を切り上げ、帰宅。

今日、また別のデイサービスの見学に行く。
もう少し活発に動く人がいればいいけど。

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