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53.老人ホーム
今朝、台所に行くと、冷凍ごはんが3つ食卓の上に置いてあった。
くそっ。
一度解凍してしまった冷凍食品は、再び冷凍できない。
(できるけど、まずくなる~)
今日は、この冷やごはんを食べないといけないと思ったら
イラっとした。
炊飯器を開けると、冷たくなったごはんの横に、また冷凍ごはんが2つ
つっこんである。
なんぼ、解凍しとんねん!
風呂場をみると、脱衣所に脱いだ服がない。
昨夜風呂に入れと言ったのに、入らなかったんだなと思うと、
イラ×2乗に。
つい、とげとげしい口調で指摘する。
すると、オカンがキレた。
「自分でも自分が何をしたかわからへんのや。覚えてないんや。
忘れっぽいんやから、お風呂入れって、何度も同じこと言って注意してや!」
逆切れ状態である。
なんだかおかしくなってぷっと笑った。
「何回同じこと言っても嫌がれへんか?」と聞いたら、
「そら、わからんな」やて。
二人でぷっと笑う。
「年とったら、みんな同じ道を歩むんや。私をよう見ておきや。
人はこうなって老いていくんやで」とオカン。
私も負けじと
「オカンは幸せやな。娘がそばにいて介護してくれるんやもんな。
私は子供がいないから誰もみてくれへんし」と言ってみる。
オカンは、そうだなと思ったのか
「みんな最後は老人ホームに入ったらええねん」と言った。
誰だって、身内の負担になったり、世話をかけるのは嫌なものである。
オカンは何かあるたび老人ホームにいつかは入ると豪語している。
でも、いざ、私がパンフレットを見せると、今はまだ早いと完全無視。
結局は入りたくないのだなと思う。
ま、そらそやな。
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