深川江戸資料館の想い出

先日BSフジで放送されていた「この歴史、おいくら?」に、江戸博物館というところが出ていた。

一瞬「お!?江戸資料館のことか?」と思ったが、名前が微妙に似ているだけで全然違う建物だった。

私が思い出したのは深川江戸資料館の方。
所在地は江東区である。

私は10代の前半までを東京の深川地区で過ごした。
江戸資料館はうちから子どもだけで歩いて行ける距離にあった。
幼少期は母親に連れられて、小学校に上がってからは放課後に友達とどこへ遊びに行こうか迷った時にふらっと遊びに行ったりしていた。思えば渋い小学生だったなぁ。

資料館の隣りにはお寺があって、そこには寛政の改革をした松平定信のお墓があった。そのためか時々はとバスが停まっていたことを思い出す。

館内には江戸時代の街並みが再現されていて、その建物の中に入れたりもしたが、何度入っても妙なワクワク感があった。あの等身大の町人の人形とか、わけもなく好きだったんですよ。

今はどうだかわかりませんが、当時はある時間になると半鐘が突然カンカンと鳴り出し空が真っ赤に染まるというおたのしみ火事イベント的なものもあった。

おそらくいつも決まった時間にやっていたんだろうけど子どもだった私たちはそんなことは知らないので、この火事イベントに遭遇すると「今日はアタリだ!」とかなんとか言いながら無駄にテンションを上げていた。

もう20年以上前のことである。

私たち家族は清澄白河の駅ができる少し前に、遠い土地へ引っ越した。
以降、一度も深川地区を訪れたことはない。

Googleストリートで住んでいた場所の周辺を探索したことがあるが、随分変わったなといった感じの街並みの中にも僅かに懐かしい建物が残っていたりして、無性にもう一度行ってみたくなった。
いつも遊んでいた友達の声が画面の中から聞こえてくるような気がしました。

その友達とも、引越してからは一度も会っていない。今どうしてるだろうか。

コロナのせいでなかなか東京へ足を運ぶことができていないが、落ち着いた頃にふらっと出かけてみたいと思う。

住んでいたマンションの周り、通っていた小学校や幼稚園の周り、よく遊びに行った公園、本屋さん…
もう一度会いたい場所が深川にはたくさんあります。

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