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悔しさと不甲斐なさ。

こんにちは。
私は普段、本業でパーソナルのストレッチトレーナーをしている「ゆう」と言います。
27歳で未経験トレーナーの道へ進み、現在2年目になります。
今日は、そんな私のトレーナーとしての日々の奮闘記として、先日あった出来事を「悔しさと不甲斐なさ。」というテーマで書いていきたいと思います。
最後まで読んで頂けると嬉しいです!

お客様の期待に応えられなかった悔しさと、そんな自分への不甲斐なさ

先日あった出来事です。
そのお客様は私がトレーナーになったばかりの頃から毎週欠かさず通って頂いている方です。
私のことを「気が合うから。」と指名を頂き、私が教えたストレッチやアドバイスも、お仕事で毎日が忙しい中でもしっかりとやってきて下さるとても素敵な方です。

しかし、その日は少し様子がいつもとは違いました。
その方は普段フリーランスとしてweb関係のお仕事をされているのですが、翌日にオンラインでのセミナーの主催を控えているということで、前日ということもあってその準備も山場で、いつもより疲れている感じでした。

そういうこともあってか、いつもよりあまり会話が弾みません。
最初は私も「きっと、疲れているんだな。今日は少しそっとしておいてあげた方がいいかも。」と思い、話しかけることを控え始めました。
しかし、しばらくの間沈黙が続く中で、いつもと違う雰囲気に私も段々心配になり、「大丈夫かな。」「何か話しかけた方がいいかな。」「お客様はいつもと違う雰囲気に不安じゃないかな。」などと色々な感情が自分の中に芽生え始め、不安と焦りが出てきました。
しかし、話しかけてみてもやはりあまり会話が弾みませんし、雲を掴むような会話になってしまいます。
そんな中で時間だけがただ刻々と過ぎていきます。

そうこうしつつも80分のストレッチが終わりました。
最後にお身体のチェックを行い、ストレッチ前とストレッチ後の変化を確認。。。
そしてここで、恐れていたことが起こったのです。

いつもよりも身体の変化が小さい、ということ。

私は戸惑いました。と同時に激しい後悔に襲われました。
「会話が弾まなかった上に、身体の変化も少なかった。最悪だ。自分はなんてことをしてしまったんだろう。お客様の未来を大きくするために自分はこの仕事をしているのに、お客様の期待に応えられなかった。。。」
そしてまた、大きな不安にも襲われました。
「お客様を失望させてしまったのではないか?」「悲しい思いや嫌な感情を抱かせてしまったのでは?」

最後はそのお客様は、いつものように「ありがとうございました。」「またよろしくお願いします。」と言って下さいました。
私はそのお客様の帰り際に、「明日の本番、頑張ってください!」「今日は明日に備えてしっかり休んでくださいね。」とお声掛けしました。
その時に見せてくれた笑顔で、私は少し安心しました。

しかし、お客様が帰られた後も私はずっと後悔しました。
そして、反省しました。
私はトレーナーとして、お客様の身体を変えるというのは最低限のことであって、より本質的な私の仕事とは「お客様に笑顔になって頂き、未来を大きくすること」だという自分理念があります。
そして今回私は、そのどちらも出来なかった。
その原因は何だったのか?
それは、「私自身が不安になってしまったこと」だと思っています。
本来であれば、トレーナーである自分がお客様の不安を払拭し、安心してサービスを受けて頂けるようにしなければいけない。
でも今回私は、その自分自身が不安を抱えたままお客様に接してしまった。
そしてトレーナーというお客様の身体に直接触れるという仕事の性質上、こちらの感情は自分の手を通してお客様の身体に伝わってしまいます。
こちらが不安や焦りを感じたままお客様に接すれば、それらの感情は自らの手を通してお客様に伝わってしまうのです。

今回の反省点を踏まえて。2兎を追う者、無理なら1兎に集中する。

今回の失敗を通じて学んだことがあります。
それは、2兎を追う者、2兎が無理だと分かったらせめて1兎に集中する、ということです。

「2兎を追う者は1兎をも得ず」ということわざがあります。
これは、「一つの物事に集中せずに、欲張って二つの物事を上手くやろうとするとどちらも失敗する」という警句です。
トレーナーとはお客様の身体を良くすることが仕事ですが、私はそれに加えて、ただお客様の身体の悩みだけを解決するのではなく、ストレッチやトレーニングという手段やコミュニケーションを通して「どうしたらこのお客様の未来を大きくすることが出来るだろうか?」を考え、そのお客様のライフスタイルも含めて様々な角度からアドバイス、サポートすることもトレーナーの責任だと思っています。
その為必然的に、1兎(1つの課題や悩み)ではなく、2兎や3兎をも追わなければいけないことが多いです。
むしろ、それが出来るトレーナーこそがお客様からの信頼を得て成果を出していけるのだと思っています。

しかし今回の私の場合、この概念に囚われ過ぎて決定的なミスを犯していました。
それは、2兎、3兎を追ううちに、明らかにこのままでは1兎をも得ないと分かっていながらも追い続けてしまった、ということです。
このまま進んでも無理だと分かっていながら、修正せずにそのまま突き進んでしまっていたのです。

私は今回の失敗から学び、反省しました。
自分が無理をすることは自分が失敗するだけでなく、お客様にとっても良い結果をもたらさないということを。
あの時、このままの接し方やアプローチの仕方では無理がある、と思った時点で、無理にお客様に話しかけたりせずに、ストレッチに絞ってお客様の身体を変えることに集中しておけば良かったと。
そうすれば最悪でも1兎は得ることが出来て、いつも通りではなくてもお客様の未来を大きくすることが出来たはず。

来週そのお客様とお会いした時は、「セミナーお疲れ様でした。」とお仕事の労いの言葉をかけ、今回の失敗から得た学びによって、より快適にお客様がストレッチを受けられるように今迄以上にお客様に寄り添ったサービスを提供していこうと思っています。
もう二度とお客様に不安や嫌な思いをさせない為に。
そして、お客様の未来を大きくするために。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました!

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