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6色クレヨン

子供の頃、いつも6色のクレヨンで絵を描いていた。ある時、親戚の人から100色クレヨンをもらった。当時は相当高価なものだったと思う。最初は大喜びで使ったのだけど、早々に飽きてしまったのを覚えている。

買ってもらった玩具に見向きもせず、洗濯バサミとハンガーで長い時間遊んでいた記憶もあるけど、似たような経験は誰でもあるんじゃないだろうか。

仕事でも、予算が少ない・時間がない・人が足りない、そんな条件がある時ほど工夫が生まれる。よしそれでいい物作ってやろうじゃないかという反骨心のようなものが湧き上がってくる。アートの世界でも、社会的・政治的・経済的・その他様々な制約の中で、素晴らしい作品が作られてきた。

フラストレーション、コンプレックス、ストレスなどの負のエネルギーが人の想像力を刺激して価値を生むことはよくある。クリエイティブは、制約がある方が生まれやすいと言ったら乱暴か。

不平不満の制約を全部取り除かれて、はいどうぞ好きにやってくださいと言われたら、逆に戸惑ってしまうかもしれない。その時、自分が制約を言い訳にしてきたことがわかる。

もちろん、制約があればいいのかというと、そういうことでもない。優れたアーティストは、自分のクリエイティブ心を刺激する良い制約や条件を、自ら設定できる人なのかもしれない。

上司がセンス無さすぎて、と言うのはまた別の話ね(笑)



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