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#42_【良書】文章を書くために必要な技術が学べる一冊

お疲れ様です。りょうたです。

皆さんは文章を書きますか?

YouTubeなどの動画によるコンテンツが充実しいるから、「うまく話すにはどうしたらいいか?」のような“会話の技術”が重要視している人は多いかもしれません。

しかし、実は“文章の技術”の方が重要なのです。

理由は、インターネットの普及により、メールやSNSなどを通して、僕たちは大量の文章を読んで、文章を書いているからです。

このnoteはもちろん、YouTubeのような動画コンテンツでさえ、文章によって原稿、ストーリーを構成されていることが多いはずです。

したがって、これからは”上手に文章を書く技術”の価値がますます高まっていきます。

では、「上手に文章を書く」ためには具体的にどうしたらいいんでしょうか?

「とにかく文章を書いてみることが大切」という意見もあるでしょう。

しかし、この記事を読んでいる人は、既に文章を書き始めていることでしょう。

書き始めてから、書くことに悩むことが普通だからです。

僕も今年からnoteを始めてから、「どうしたらもっと上手な文章が書けるのだろう?」と悩みました。

そしてに文章術に関する本を調べて、文章を書く技術をまとめられている一冊を見つけました。

それが、「20歳の自分受けさせたい文章講義」です。

この本を読んで、「文章を書くとは何か?」、「伝わる文章とは何か?」といった文章を書くための基礎であり、本質でもあることを知ることができました。

今回はこの本を参考に、上手な文章を書こうと思い始めた人がまず意識するべき3つのことを紹介していこうと思います。

1.文章を書くとは、考えることである

いきなり哲学みたいな主張から始まってしまいました。

しかし上手な文章を書くには、まず「文章を書く」という行為がどういうことかを理解することが大切です。

「文章を書く」とは、話し言葉をそのまま文字にすることではありません。

話し言葉では言葉になっていない、“思い”や“感情”も含めてすべて文字にしないと文章では伝わらないのです。

なんとなく思っていることも、文字にしないと文章で伝えることはできないのです。

そして、”思い”や”感情”も含めて「文章を書く」という行為は、「考える」という行為につながります。

人は書くことによって、はじめて「本当の意味で考える」ことができるのです。

頭で考えていることがいかにあいまいなものか、文章を書いてみたら気づくはずです。

人間は頭で考えているだけでは「本当の意味で考えていない」し、「理解できていない」ものなのです。

つまり、「文章を書く」という行為を始めて、やっと「考えることができる」のです。

「考えてから書く」のではなく、「書くという行為を通して考える」、「考えるために書く」のです。

このことが理解しておくことは文章を書くうえで大切なことになっていきます。

2.上手な文章に必要な「構成」

ここからは具体的に、「上手な文章を書く」ための技術について話していきたいと思います。

とその前に、まず「上手な文章」について定義しておきましょう。

ずばり、上手な文章とは、「読者に行動してもらう文章」です。

文章を書いても読者に伝わり、行動してもらわなければ意味がありません。

あなたが書く文章にも、読者に行動してもらいたい目的が必ずあるはずです。

僕のこの文章も、「上手な文章を書こうと思い始めたが、何をすればいいか迷っている初心者に、上手な文章を書くための一歩を踏み出してもらう」という目的があります。

この目的を常に意識しておきましょう。

では、その文章を書く目的を達成するため必要なことは何でしょうか?

それが、「構成」です。

きちんとした構成の文章を書くためには、次の2点を意識しましょう。

1. 文と文の接続関係がはっきりしているか

接続関係がはっきりしていない文章は、読みにくいです。

一文一文の意味はおかしくなくても、接続関係がはっきりしていないを文章はなんだか読みにくいものになってしまいます。

本書の例では、次のような文章が書かれています。

「企業のリストラが進み、日本の終身雇用制度は崩壊した。能力主義の浸透は、若手にとっては大きなチャンスでもある。若い世代の前途は明るい。学生たちは自信をもって就職活動に励んでほしい。」

なんとなく意味はわかるけど、なんとなくわからないという印象の文章ではないでしょうか?

その理由は、接続関係があいまいだからです。

「終身雇用制度の崩壊」が「能力主義の浸透」にどう関係しているのか、「能力主義の浸透」が「若い世代の前途が明るい」にどう関係しているのか、この文章にはその関係についての説明が一切ありません。

きっと文章を書いた人の中には論理があるのでしょう。

しかし、その頭の中の論理も、文章にしないと読者に伝えることができないのです。

このような論理の飛躍は、読者に誤った解釈をさせる可能性があります。

読みにくい文章にならないためにも、接続関係をはっきりと意識することが大切だとわかってもらえたでしょうか。

2. 主張、理由、事実の3つがすべてそろっているか

文章を書く時には目的があると言いました。

目的とは、伝えたい「主張」のことです。

そしてその「主張」を伝えるためには、「理由」による納得が必要です。

さらにその「理由」を支えるためには、「事実」による説得力が必要です。

この「主張」「理由」「事実」のどれかが欠けると読みにくい文章になってしまいます。

本書の例では次のように書かれています。

「大相撲の人気得策として、ナイター制の導入を提案したい(主張)。なぜなら、平日の昼間に取組を行っても、会場に足を運べるファンはかぎられるからだ(理由)。事実、プロ野球も平日開催のゲームはナイター制をとっている(事実)。」

「主張」「理由」「事実」がすべてそろっているので、とても分かりやすい文章になっています。

しかし、この文章から「主張」がなくなると、どうでしょうか?

「平日の昼間に会場に足を運べるファンは限られているから、プロ野球ではナイター制をとっている。」

これでは「だから何?」と目的が不明になってしまいます。

「理由」と「事実」は、文脈によってどちらの役割にもなることがありますが、「理由」がなくなると納得しにくく、「事実」がなくなると説得力がなくなります。

「主張」「理由」「事実」の3つがすべてそろっていることが、読みやすい文章になる「構成」なのです。

以上をまとめると、「接続関係をはっきりさせる」「主張、理由、事実をすべて入れる」、この2点を意識することが上手な文章につながります。

3.上手な文章は、読者目線になっている

最後にお伝えすることは、「読者目線」です。

どんな文章を書くうえでも、読者は必ずいます。

そして書き手は、その読者に向けて文章を書いているはずです。

文章は読者に伝わり、行動してもらわなければ意味がありません。

そのためには、読者目線になることはとても有効です。

では、読者目線になるに具体的にどうしたらいいでしょうか?

読者目線になるためには、次の2点を意識しましょう。

1. 過去の自分に向けて書くこと

これでは自分勝手な文章になるのではないか、と思う人もいるかもしれません。

しかし、自分と同じように悩んでいる人は自分以外にも必ずいます。

人間の悩みとは普遍的なものなのです。

そして、同じ悩みを持った読者の目線に確実になる方法、それが過去の自分に向けて書くということです。

過去の自分が納得するためのプロセスを文章にすることで、自分と同じような悩みを持った人に伝わりやすい文章になります。

なぜなら、自分自身は既に伝えたいことを理解しているからです。

この時に気をつけることは、ところどころで寄り道をすることです。

自分が得た学びの過程をすべて文章にしなくてもいいのですが、学びの過程で納得するために必要だった寄り道があったはずです。

それを文章にするのです。

そうすることで読者が納得しやすい文章になります。

2. 書かないことを決める

あれもこれも書くと、伝えたいことがぼやけてわかりにくくなります。

なので伝えたい目的にとって、必要でない情報は勇気をもって書かないようにしましょう。

書かないことを決めることは、書いている一文一文にしっかり意味を持たせることにつながります。

意味のある文だけになった文章は、読みやすい文章です。

この「書かないことを決めること」は、読者目線で必要なのかどうかを検証する作業です。

これをしっかり行うことが「読者目線」になり、上手な文章につながるのです。

最後に

他にもいろいろな技術がこの本には書いてあります。

しかし、今回は初心者目線で考えたときに、まず意識するべきことについて考えて、内容を絞りました。

本に書いてある、文章の技術ばかり意識すると、文章が書けなくなってしまうからです。

文章が書けなくなっては、本末転倒です。

僕もこの記事を書くのに、この本から得た技術を意識しすぎて、文章を書くのにかなり時間がかかってしまいました。

そして、技術にとらわれているといつまでも、納得のいく文章なんてできないことに気づきました。

まずは、書いてみることが大前提です。

不完全と思うかもしれませんが、それでもいいのです。

本を読んだだけで、いきなり完璧に書けるわけがありません。

少しずつ上手な文章を書いていけばいいのです。

この本に書いてあることは、どれも素晴らしい技術ばかりです。

実践できればすごく読みやすい文章になるでしょう。

しかし、これを最初からすべて実践するのはとても難しいことです。

なので、最初は一つだけ意識することから始めてみましょう。

それができるようになったら、また次の技術を身につけていく。

そうやって自分のレベルを少しずつ上げていけばいいのです。

今回僕が紹介した内容から、一つでも皆さんの参考になって、今よりも少し上手な文章を書けるようになる最初の一歩につながれば嬉しいです。

僕もこれからnoteを続けていくうえで何度も読み返しながら、少しずつ上手な文章を書けるようになりたいと思います。

一緒に頑張りましょう。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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