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データ活用のために勉強した本_2020

去年も書いた今年1年間で読んだ本のまとめ。

今年はなんだかんだぜんぜんデータ活用とは関係ない本が混ざっている気がするが気にせず振り返ってみます。(結果、半分くらいはデータ関連だった。タイトル詐欺ではない。)

1.最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと

年の初めに「立派な上司になりたい!」と一念発起して購入した一冊。読んでみるとぜんぜんたったひとつではなく、いろんな要素が満載でしたがいくつかのエッセンスは自分がマネージャーとしてできていないことで学びになったので良かったです。
今回紹介する中ではこれだけKindle版がないのが残念。

2.Tableauによる最強・最速のデータ可視化テクニック ~データ加工からダッシュボード作成まで~

今年の前半はTableauをがんばろうと思って改めて買ってみた。フォロワーの皆さんにおすすめされたTableau勉強本たちの中から選んだ一冊。

結論としてはこれがすごく良くて、仕事中に勉強しながらだましだまし使っていたのに対して基本的な知識が身についたのでビジュアライズの手戻りや悩みが減ったと思う。可視化の事例もけっこう参考になることも多く、困ったらいまだに事例を見直したりしてます。

3.ニコニコ哲学-川上量生の胸のうち

昔cakesの連載で読んだことがあって久々に読み直したくなり購入。

サクサク読める割に川上さんのビジネスやプラットフォームグロースのための考え方が満載で私の中のバイブルの一つ。川上さんにいつか会うのは仕事上の目標でもあります。

4.ビッグデータ分析・活用のためのSQLレシピ

前職時代、若き優秀なアナリストが欲しいというので(会社の経費で)購入。

自分はちらっとだけ見て会社に置いてきてしまったのでよく考えるとぜんぜん読んでない気もするがちらっと読んだだけでも役に立ちそうだったのでたぶん大丈夫。SQLをしっかり勉強する時がまた来たら買いなおしたい。

5.Tableauで始めるデータサイエンス

これもよかった。Tableauをさらに使いこなしたいなと思って購入。

可視化というより分析のためのTableauの使い方という感じ。Prepで前処理→Tableauでデータ理解→Pythonでモデリング→抽出したデータをTableauで表示して予測できるダッシュボード、みたいなことができるようになる。

去年勉強したゴリゴリPythonは自分の職種上使いづらかったけど、このくらいツールとハイブリッドだと簡単だし仕事時間でも現実的に使える。

6.データマネジメントが30分でわかる本

間違いなく今年読んだ本の中でTOP3に入る名著。500円は安すぎて心配になる。

いわゆるデータベース構築や活用の話だけでなく、それを運用する組織体制やガバナンスにも具体的に触れられていて未熟なCDOとして自分が足りない知識をだいぶ補完させてもらった。

ただでさえ定性的でわかりづらいガバナンスを具体的にって今思い返してもすごい。著者のゆずたそさんの経験豊富さがにじみ出まくっている。

7.弱者の戦略

久々に戦略についての知識を上げたくてなぜか購入した。マーケティングではなく生物学の本です。

生物の進化における生き残るための術=戦略について素人にもわかりやすくまとめられています。生き物はすごい。なんだかんだこういうちょっとずれた本も自分の中で役立っていて会社の総会でこれをテーマに話したりもしてます。

8.Python実践データ分析100本ノック

Pythonもう少し勉強しないと、というか手になじませないと使えんなと思って買ってみた。

結論としては100本ノックの言葉の通り、事例、演習が満載で単調な作業が多くやや心が折れた。苦手なコーディングをすればするほど「これはツールでよくない?」と思ってしまうのでたぶんプログラミング向いてない。そういう気付きをくれた一冊。

9.シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成

気づけば現職になりましたがヤフーCSOの安宅さんの本。説明不要ですね。開疎化、進めていきたいです。

10.その問題、数理モデルが解決します

前職時代、若き優秀なデータアナリストがお勧めしていたので購入。

結論、数学は自分に向いてない。Not for me。あらためて自分が文系&大学受験していない&大学で勉強していないことを痛感させられた。もう一度やるならちゃんと高校数学あたりから勉強しなおさないとだめですね。

11.良い戦略、悪い戦略

今年読んだ本の中でTOP3に入る名著。戦略というものの解像度が数年ぶりに少し上がった感じです。

良い戦略は具体的な行動まで規定される、成長の呪縛にとらわれるな、など記憶に残る名言が満載です。最近自分の事業があまり成長できてないなー、と感じる人は読んでみて戦略の棚卸をするとよいと思います。

12.コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと

私の尊敬する川上量生シリーズ2冊目。ジブリで修業時代の川上さんが広く「コンテンツ」というものについて考えたこと学んだことをつづった一冊。

あまり自分がビジネスで関わってこなかったコンテンツという領域でしたがそれゆえに学びも多かったです。

13.ドラッカー名著集1 経営者の条件

こちらも今年読んだ本の中でTOP3に入る名著。実はあの有名なドラッカーさんの本を読んだことないなと思ってTwitterでお勧めされてたこちらを読んでみた。これもすごく勉強になったし記憶に残る名言が満載。

前半は時間を雑務に奪われがちなマネージャーのタイムマネジメントについての話が多いですが、後半からいかにマネージャーとして成果を出すかということのエッセンスがふんだんに入ってます。最近自分が呪文のように唱えている「成果は外にしかない」もこの本からいただきました。部下がいるいないに関わらず事業で成果を出したいと思っている人にはお勧め。

14.データ視覚化のデザイン

Tableau界の有名人、永田さんの著書。

内容としては去年読んだ「Googleの資料作成術」に近い感じで、分析の基本的な考え方からいかにして相手に伝えたいことを伝えるかというストーリーテリングのための資料作りのノウハウが詰まっている。Google本と比較するとテーマに基づいたビジュアライズ事例が多く載っているので、より実践的に理解したい人には良いと思う。

15.INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント

社内外でいろんな人とマーケティングの話をしたり考えたりしてるとほぼほぼプロダクトの話になるようになって、これからはプロダクトの時代だな、プロダクトマネジメントのイロハも知っとかんとな、思って購入した一冊。

深い学びが得られるというよりはプロダクトマネジメントにおける基礎的な手法が列挙されている形なのでどちらかというと初学者向け。プロダクト開発をしている人たちと言葉が通じるようになるのが一番の収穫。これから活かしていきたい。

16.[新装版] 企業参謀 戦略的思考とは何か

こうやって振り返ってみると今年はよく戦略の本を読んだ。

この本は初版はいつなんだろう?1970年代くらいでしょうか?時代背景や事例はさすがに捉えなおす必要がありますが、考え方や視点は今でも通じると思う。さすが超ロングセラー。

当時はオイルショックだったり、高度経済成長の終焉が見えたりという時代だったようですが、ニューノーマルだなんだと言われる混迷の時代を生き残るためには役立ちそうな感じです。

17.DMM.comを支えるデータ駆動戦略

今年最後はこちら。買ってから3か月くらい積読してたのは内緒です。データ駆動戦略というなんとも自分が好きそうなタイトルです。

データドリブンな意思決定の意義と実践方法、それを実際のビジネスモデルにどう落とし込むか、運用して風化させないための人、組織、文化というところまで語られていてかなり網羅性が高いなと感じました。教科書にしたいくらい。

自分としてはそれほど新しい気づきにはならなかったですが、細かいところで自分が経験してない領域の話が多かったので、必要な時に読み返したい。


以上、全17冊でした。去年が11冊だったようなので約150%の成長率ですね。素晴らしい。来年も月1くらいのペースは最低限維持したい。リモートに移行したことで本を読む時間が増えたとは思うのですが、本を読む場所だった通勤電車がなくなったことでついついほかのことをしてしまい読書時間を確保できないというあるあるに悩まされています。がんばろう。

さて、今年は人生初となる転職をするという大きな節目の年になりました。会社が変わるというのは初めての経験でしたが、ほぼすべてがゼロリセットなので何もかもが学びという感じで成長できそうな予感がします。

来年は転職したばかりの賢者のように加速度的にレベルアップして、パーティの役に立てるようにポジションを築いていきたいと思います。来年もよろしくお願いします。

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