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20.家探しの手伝い2

こんばんは。
本日はリハビリ病院入院中の方と二人で家探しのために内見に行ってきました。移動は公共交通機関を利用し片道40分程度、不動産会社からの説明と実際に現場に移動しての内見を3物件実施しました。スタッフを代表して一緒に内見に行かせてもらうこととになったので、感じたこと、気づいたこと、持ち物、行くまでの準備、反省などなど綴ります。

準備

準備としては、まずは対象の方と、住みたいエリアや、家賃帯など、通常物件検索を行うときの情報を整理していました。それと並行し、本人の了承を得た上で(個人情報に厳しい時代なので)、複数の不動産会社にリハビリ病院入院中の方で家を探していること、独居であるが、収入は安定していること、退院時期など伝え、物件の紹介を依頼しました。また、最近はコロナウィルスの影響もあるため、病院入院中の方、スタッフが内見を行うことの可否も確認しました。院内では各職種と物件の条件を整理することとしました。

理学療法士との準備

理学療法士からは歩く速度を元に、負担なく外出できる駅からの徒歩距離、周辺環境に求めること(坂道の傾斜、交通量)、雨天時には杖をつかずに傘さしできるのかどうかなど確認しました。ベッドはいるのかいらないのかなんかも聞きました。

作業療法士との準備

家の中の生活中心に確認しました。風呂場はユニットバスがいいのか、別々がいいのか。洗濯機は室外でも対応できるのか。日常生活に伴うことをたくさん話したと思います。

持参したもの

メジャー、iPad(写真撮影用)のみ。今回はお一人で歩ける方だったので。

持参すべきだったもの

水分(途中で買えますが)、ベッド・冷蔵庫・洗濯機の必要な寸法の大きさの紙(もしくは紐:イメージつくりの為)、靴脱ぎ履き用の折り畳み椅子

内見してみて感じたこと

片麻痺の人と新居を探すことの難しさを痛感。

キッチン、リビング等の収納のうち、手を伸ばしてしまうような上にある棚は基本使えない。家族と一緒に過ごすならいいが、一人暮らしだとまず使わない。というか、使うには工夫が必要(片手では上げられない場合が多い)。

雨戸:片手では閉めにくい。

大きな家電:入居後ひとりでは移動困難、配置・大きさ含めて搬入前に決定しておくことが必要。

本人の希望:当たり前だが、病前と同じことを同じようにはできない。理解されていた部分もあるが、ずれや違いで感じたこともあるであろう。しっかりとフォローが必要。

字の練習:右麻痺で左手で書字をされているが、病院で練習しているものと比べると紙の厚さや、ペンの種類など十分にうまく書けていなかった。ここは言語聴覚士、作業療法士でまだまだ練習が必要。引っ越しの手続きや、様々な支払いなど、今後も字を書くことは求められる。この点は病院として不十分だった。

一度の内見では決まらない。

当たり前ですが、自分の住みたい家はそう簡単には決まらない。新しい生活のスタート、精一杯できるサポートをしよう。おそらく、今週1日は内見に一緒に行く予定。

病院で働いている理学療法士が患者さんとリハビリもせず、単位も取らずに、自由に外で動けている。こんな働き方は個人的にはよいと思っている。

このへんの、なぜこんな働き方が出来ているかは、またの機会に


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