見出し画像

笑いのカイブツ

また「笑いカイブツ」を読んでいる。
全てのページに絶望が詰まっていて心がぎゅっとなる。なんとかしてあげたくなる。なんも出来ないけれど。

ツチヤタカユキさんが投稿していた時は、私も学生だったのでネタに素直に笑えていたが、
今は当時のネタを見ちゃうと「この擦られすぎた芸能人ネタで今更笑えないなぁ」と冷ややかに見てしまう。ネタは時代が出ちゃうから仕方ないのかな。


ツチヤタカユキさんは何度も言う。
「時間の使い方を誰でもできるバイトをするより、俺だけが生み出せる笑いをつくることに使いたい」と。
しかし、笑いってそんな尊いのかと、最近思ってしまう。
ネタ職人なら誰でも出来るのではないかと思ってしまう。
よく使われるワードを書き出して適度にシャッフルして文を整えれば、ネタらしきものはできる。これってAIでも出来そうなことだ。

身体性を伴う絵画やスポーツはまだAIの追いつくのは先かもしれないが、文章系の仕事って真っ先に無くなる気がしてしまう。AI小説家とか、もう居そう…。
人の感性に訴えるストーリーやセリフ。
そんなものは案外、定型文でしかないのかもしれない。

でも「笑いのカイブツ」みたいな本は人間にしか書けない。本としては構成も破綻しているし、時系列も変だからな。狙ってやるにしては変な配置だから。
こういう破綻が1番面白い


最後まで読んでくださりありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?