見出し画像

雑記【 耳と花と殺人鬼 (趣味の話)】

草取りを数時間。
暑くて暑くて、目安にしている17:00のチャイムを待たずにして家に退避した。

最近、ワイヤレスイヤホンを購入した。中古のやっすいヤツだ。特に説明書もない。

私は有線のイヤホンの方が好きだ。それは
「音の遅延がない」とかそういう謎のこだわりではなく、
失くさなくて安心だし、失くさなくて安心だからだ。
とはいえ。
私がイヤホンを使うのは専らオンライン診療の時だけで
特に持ち歩いたりはしない。
ならばワイヤレスでも変わらないじゃないかと思われるかもしれないが、私は知っている。
ワイヤレスイヤホンだと家のどこかに置き忘れたり、何かと一緒に片方だけ捨ててしまうとか(探し物がゴミ箱から出てくることがある)、
そういう事が起きてしまう。それが私なのだ。いつもそうやってものを失くして、
自分はなんて馬鹿なのだ、死んだ方がいい。
と、比喩でなく落ち込む。落ち込まないように、イヤホンは有線一択だった。ま、それもガサゴソ探したりするけど。

電車で音楽なんぞを聞き始めると、お腹が痛くなってくる。
外の音が聞こえない事、自分が変な音を出していないか不安なこと等が重なり、緊張するのだ。だからイヤホンは持ち歩かない。
しかし聴覚過敏があり、電車の音やアナウンスの声の大音量には恐怖を感じて叫び出したくなるので、特定のdBだけを遮断する耳栓を使用している。めっちゃいいよ⬇

イヤープラグ loop


私はこのアカウントで、今まで聞いてきた音楽を気ままに紹介しているが、
正直この5年ほどは、音楽を聴いていない。
興味がわかなくなってしまい、携帯に入っていた音楽も消してしまった。

そんな私が何故ワイヤレスイヤホンを?
それは、庭仕事中に何かを聞きたかったからだ。
この炎天下に有線のイヤホンをつけて携帯を持ち歩いたら、砂もかかるし爆発してしまう。
携帯だけには日陰にいて欲しいなぁ、ということで、ワイヤレスイヤホンを購入するに至ったのだ。

では、音楽を聞かないやつが何を聞くのか。

講談である。
講談とは、落語のように一人芝居を打つものだけれども、軍記、政談、歴史…そういったものを、一本20分から40分くらいで演じる、日本の伝統芸能のひとつだ。ギャグ要素もあって面白い。
連続読み、という連ドラみたいな作品もあって、4日間かけて19話を読み上げるような大作もある。
私が好きな講談師のお師匠は人間国宝。素晴らしい文化だと思う。
特に気に入っているのが、神田伯山さんの「畔倉重四郎(あぜくらじゅうしろう)」という、連続殺人鬼の話だ。もう何度聴いたことか。
声と一人芝居だけなのに、頭の中に映像が浮かんでくる。殺人鬼畔倉重四郎も、それを裁く大岡越前守も超イケメンで、男も痺れると思う。女性も実に艶っぽく、こちらもまた惚れ惚れする演技力。
YouTubeに上がっているので、興味のある方は是非第一話だけでも。

その殺人鬼の話を、草をブチブチ、お花を愛でながら聴きたいのだ。

ところで、ワイヤレスイヤホンには説明書がなかったと言った。
これは防水なのか…?分からない。
炎天下での庭仕事では汗が滴り落ちる。
漏電、感電、爆発とかしないだろうか。

畔倉重四郎聴きながら死ねるならまぁ、本望かな。

さ、草取り行きますか。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ありがとうございました。

のがの







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?