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日記【 豚肉地獄 】

私は唖然とした。本当に、開いた口が塞がらない。

冷凍庫の扉が空きっぱなしになっていた。しかも全開
ここまではまぁ挽回の余地はある。さっと閉めればいい事だ。
しかし。
その扉は、2日前からずーっと、開きっぱなしだったのである。
冷凍庫の中のものは、ひとつ残らずダメになった。
覆水盆に返らず。挽回の余地という余地の全てが、悲しげな顔をして私の前から去っていった。

我が家には、冷蔵庫がふたつある。ひとつはキッチン。これは毎日見る。
もうひとつが、家族が在宅勤務で使っている部屋。
休日は、誰も立ち入らない。
私がその冷凍庫を開けたのは土曜日だった。
2日後の月曜日。家族が仕事のために立ち入ったところ、この惨状の第一発見者となったのだ。
「冷凍庫が開いてたの…」

瞬間
私だ…と思った。絶対私だ。
土曜日に、冷凍庫を全開にした覚えしかない。

冷凍庫の中はもう死屍累々。

「私、だ…えぇ…?ごめん…どうして…」唖然。
自分が情けなくてしょうがない。
これが私の日常だ。

頭が悪いのは、どうしたらいいんだろう。
考えていたら、とある歌が思い出された。

‘‘おさかな天国’’だ。

「さかなさかなさかなー
さかなーをーたべーるとー
あたまあたまあたまー
あたまーがーよくーなるー」

よし!今日から毎日、すしざんまい!

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