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もし東京湾に津波がきたら

普段穏やかな海も、自然災害の時には牙を向きます。

石油業界の方とお話をしていた時のことです。
東京湾に東日本大震災並みもしくはそれ以上の地震や津波が来たらどうするか?といったシミュレーション会議などをしているとのことでした。

東京湾に津波?
と思う方もいるかもしれませんが、南海トラフや相模トラフでこれまでにないくらいの津波がくる可能性は非常に高いと言われています。

地震による影響で、東京湾岸のコンビナートの備蓄タンク1万基が炎上爆発・流出します。
そこに津波がやってきたら、多摩地区まで火の海になってしまうそうです。
火災旋風は数百メートルも立ち上りすべてを焼き尽くします。
もはや人間のいられる空間はありません。

実際に関東大震災では、火災により亡くなられた方が非常に多くいました。
南海トラフ巨大地震は、100兆円を超える規模の被害が想定されていることから、自然災害への備えのためにも財政の余力を確保しておくことがとても重要になってきますが、国、地方自治体とも財政的にとても厳しい状況になっています。

東日本大震災の津波被害によって多数の人命が失われ、また生産設備が破壊され、福島の沿岸部ではいまだに復興もままならない状況になっています。
今のまま南海トラフ地震が来てしまうとハイパーインフレが起き、生産能力が破壊されて復興すらできなくなってしまいます。

想定外では済まされない問題です。

巨大災害は歴史を振り返れば100%の確率でやってきます。
日本は自然災害大国だからです。
いつかはわからないけど、100%の確率で必ずやってくる巨大災害への備えを進めていくことがこれから重要なトピックになっていってほしいものです。

阪神淡路大震災は真冬の早朝に、
東日本大震災は多くの学校が卒業式当日やまもなく卒業式という日に、
能登半島地震は正月に、
自然災害は人の営みやタイミングとは全く関係なくやってくるため、日ごろから想定外を想定しておきたいものです。

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