宝石

真っ青なピアスが

長めの黒髪から

主張するかのようで

すぐに目を奪われた

私はピアスはつけられないから

イヤカフでもいいから

同じようなものが欲しいな、

と言ったけど

あなたはいつも通りの感じで

きっと…記憶にとどめはしない

まんまるの大きな瞳で

私を最期に見た姿は

これからもきっと忘れることはない

寂しいって気持ちは

生きている相手に対しても

失くなってしまった相手に対しても

抱くもので

まして同時に起こったら

それはとてもとても深くて

しんとする部屋の中では

息も出来ないほどだけど

あたたかな記憶も残されているから

なんとか…やっていける

やっぱり…会いたいな